日産自動車株は、2月16日(土)にメキシコで開催される「ABB FIAフォーミュラE選手権」の第4戦メキシコシティePrixに参戦する。今週末にレースが開催されるメキシコシティのアウトドローモ・ヘルマノス・ロドリゲスは、今シーズンのレース開催地の中で最も高地となる海抜2,200mの場所に位置しており、気圧と酸素濃度の低さがパワートレインとバッテリーの冷却に対する新たなチャレンジとなる。
セバスチャン・ブエミはチリで開催された前戦サンティアゴePrixでポールポジションを獲得したが、これはデビューシーズンを戦っている日産にとって初めてのポールポジションだった。金曜日にシェイクダウンセッションが設けられた前戦と違い、今回のレースは練習、予選、そして決勝の全てが土曜日1日で行われる。ブエミとチームメイトのオリバー・ローランドは、このタイトなスケジュールの中で、前回以上のパフォーマンスを発揮することを目指している。「私たちはサンティアゴePrixで素晴らしいパフォーマンスを披露することができました。メキシコシティePrixではこのパフォーマンスを結果につなげる力強い戦いができると確信しています。本選手権での争いは激しさを増していますが、私たちはこれまでも優れたパフォーマンスを発揮していますし、さらにテストを重ねて結果を出したいと思っています」と日産グローバルモータースポーツダイレクターであるマイケル・カルカモは語った。日産e.damsチームは今週末のレースに向けて、両ドライバーがシミュレーターを使って多くのテストを行った。レース後の17日(日)には、本選手権の公式テストがメキシコシティで行われる。「メキシコシティは空気が薄く、今回のサーキットは各コーナーが狭いため、長いストレートが数多くあったサンティアゴePrixとは全く異なるチャレンジになるでしょう。全長2kmほどのコースに18のコーナーが存在しているので、色々なことが起きる可能性がありますが、トラブルは避けなければなりません。戦略も非常に重要で、アタックモードで効果的にパワーを向上させる必要があります。今回のレースでもファンの皆さんが#FANBOOSTを通じてブエミとローランドに投票し、私たちをサポートしてくれることを願っています。私たちの目標は、決勝レースで素晴らしい成績を収めることです」と、日産のe.damsチーム監督であるジャンポール・ドリオは述べました。新しく採用されたアタックモードにより、ドライバーはレース中に一定時間、マシンの出力を高めることができる。また、ファンはハッシュタグ#FANBOOSTと#sebastienbuemiまたは#oliverrowlandを使用してツイートしたり、Instagramに投稿したりすることで、応援するドライバーにパワーを与えることができる。ブエミは#FANBOOSTを通じて、過去の2レースで追加パワーを獲得している。メキシコシティePrixは現地時間2月16日(土)の午前7時30分に始まる。決勝レースのスタートは午後4時03分の予定。セバスチャン・ブエミ「今回のサーキットは、F1のサーキットとスタジアムの一部を使用した特別なコースで、タイトなレイアウトの中に多くのコーナーが存在しています。さらに、気温がとても高くなる可能性があり、酸素も薄いので、バッテリーとパワートレインの冷却に影響を与える可能性があります。しかし、今までで最も暑いフォーミュラEレースとなったサンティアゴの大会で私たちのクルマはとても強かったですし、今回もいい走りができると思います。私たちのパワートレインはシーズン前のテストから大きく改善されてきていますし、競争力は高いと確信しています。練習から予選、決勝レースの最後までトラブルフリーで走行したいと思っています」オリバー・ローランド「メキシコシティで再びフォーミュラEをドライブできることを楽しみにしています。サンティアゴでは望んだ結果は得られませんでしたが、徐々にマシンにも慣れてきました。私にとって重要なのは、1日を上手くまとめあげることができるかどうかです。サンティアゴePrixでは予選の最初のセクターが上手く行かなかったのですが、そこが上手くいけばスーパーポールにも進める可能性があったと思います。決勝レースではマシンのパフォーマンスが感じられ、ポジションもいくつか上げることができました。今回のレースでも予選の結果が非常に重要で、その結果次第ではトップグループで戦うことができるでしょう」