ニキータ・マゼピンは、FIA-F2 第12戦バーレーン大会のレース1で、角田裕毅とフェリペ・ドルゴビッチへの行為に対してそれぞれ5秒ペナルティを科せられ、3位表彰台から9位に転落。ドルゴビッチとのバトルでは非を認めたものの、角田裕毅への防御は問題なかったと感じているとレース後の記者会見で語った。レース終盤、ピットストレートで角田裕毅はニキータ・マゼピンに仕掛けたが、マゼピンは角田裕毅をピットウォール近くまで追いやって防御。
結果的に角田裕毅は追いやられたコース外からオーバーテイクを完了させた。この件はレース後の審議対象となっていたが、スチュワードは角田裕毅はニキータ・マゼピンに追い出されたとしてペナルティを受けず、マゼピンには5秒加算ペナルティを科せられた。また、ニキータ・マゼピンには、フェリペ・ドルゴヴィッチを過度にプロックした行為にも5秒加算ペナルティが科せられ、合計10秒加算ペナルティで9位に降格した。ペナルティが決定する前にトップ3記者会見に出席したニキータ・マゼピンは、防御は先週末のレースでのミック・シューマッハがやっていたことと同じだと主張。フェリペ・ドルゴビッチへの防御は非を認めたものの、角田裕毅へのブロックは問題ないと感じていると述べた。「先週末もここでレースをしているし、ターン1と最終コーナーは同じだ」とニキータ・マゼピンはコメント。先週のプレスカンファレンスで言ったけど、ミック(シューマッハ)の僕への防御の動きはとてもうまかったし、強いと思った。ストリーミングで10~15回くらい見直したし、彼は驚くほどよかったので彼から学ぼうとした。基本的にトラックを全てを使ったブロックしたので、問題なかったと思う。それが僕がしたことだ」「ターン1での(フェリペ)ドルゴビッチとの件はとっ散らかってしまった。あれは僕が悪い。正しくないことをしたことがわかったので、彼を抜かせた。再び彼を抜かなければならなかったのでより難しくなった」「ただでは帰れないことは分かっている。スチュワードはレース後に僕を捕まえるだろうからね。でも、(角田裕毅への)防御についてどうだったかと言えば、あれは問題なかったと言える」スチュワードは、角田裕毅とニキータ・マゼピンの一件を次のように説明している。「スチュワードは、7号車(角田)がピットストレートで24号車(マゼピン)の右側で追い抜きを開始し、24号車がブロッキング操作で右に移動している間に24号車と並んで彼の車の重要な部分を確立したと判断した」とスチュワードは声明で述べた。「24号車は右側のタイヤがコースの端を横切るまで右に移動し続けたため、7号車はFIAインターナショナルスポーツコードの付録L第4章の第2条(b)に違反してコースから完全に外れた」「スチュワードは、7号車が24号車によってコース外に追いやられなかった場合、7号車は明らかにコース上でパスを正常に完了できたはずであり、したがって、トラック制限を超えている間にパスを完了したことについて7号車に対して何の措置も取らない」また、ニキータ・マゼピンにはそれぞれのインシデントに2点のペナルティポイントが科せられて合計11点となったが、1レースの出場停止の12点に届かなかったため、最終戦には出場できる。ニキータ・マゼピンにとって角田裕毅は一方的かもしれないが因縁のライバルだ。第7戦スパ大会のレース1では、インを閉めた際に角田裕毅をコース外に押し出したとして同じように5秒ペナルティを科せられ、トップでチェッカーを受けたものの2位に降格。レース終了後、ニキー・マゼピンは、パルクフェルメにマシンを停める際に2位のボードを跳ね飛ばした。その先には優勝した角田裕毅がいた。幸いにも角田裕毅に当たることはなかったが、スチュワードはマセピンに対して“潜在的に危険かつ非スポーツマン的行動”のため5グリッド降格ペナルティを科している。2021年のハースF1のドライバーとして契約が発表されているニキータ・マゼピンは、今回のレースでランキング7位以上が確定し、F1スーパーライセンスの取得条件を満たした。同じくランキング4位以上が確定したF1スーパーライセンス取得が可能となった角田裕毅は2021年にアルファタウリ・ホンダからF1デビューすることが期待されており、F1に舞台を移しても二人のバトルは続くかもしれない。 この投稿をInstagramで見る Formula 2(@fiaf2championship)がシェアした投稿
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