中嶋一貴が、フォーミュラ・ニッポン第2戦オートポリスで初優勝を果たした。午前中の雨による難しいコンディションのなか、予選13番手からスタートした中嶋一貴は1周目にピットインしてスリックタイヤに交換。上位勢のリタイアもあり2番手に浮上した中嶋一貴は、徐々にトップとの差を詰めていき、42周目に1コーナーでオーバーテイクしてトップに浮上。ガス欠も心配されたが、そのまま逃げ切りトップでチェッカーを受けた。
中嶋一貴はフォーミュラ・ニッポン参戦2戦目で初優勝を達成。開幕戦3位に続き、優勝と連続表彰台でドライバーズ・ランキングでもトップに立った。中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)「(予選が)13番手という悪い位置からのスタートだったので、まずウォームアップでドライを想定した状態でやりたかったんですが、ウェットの中でもペースやよくバランスは良かったので、ただレースを考えてもドライでやりたいと思っていました。無給油でいくことは、トヨタユーザーでは可能性があるのではないかということだったし、(予選13位の自分が)それを実現しなければいけない状態だったので、それを狙いました。1周目でピットインしたのも、決め打ちでしたが、すべてが狙ったとおりに行きましたね。このサーキットはオーバーテイクが非常に難しいと思っていたので、途中大嶋選手の後ろにずっと付いていましたが、僕のほうがタイヤにやさしいと信じ、後ろでガマンしてガマンしてガマンして、燃料を気にしつつ、タイヤもマネージしつつ、(大嶋に)近づいてきたという感じでした。思った以上に大嶋選手もタイヤがきつかったと思うんで、そこをうまく突くことができました。そこからは周回遅れにも引っかかったりしましたが、しっかりとゴールまでマシンを運ぶことができた、というのが今日のレースですね。(5年ぶりの勝利に対し)大嶋選手を抜いた時点でおそらく勝てるチャンスがくるだろうと思っていたので、心の準備をしてました。予選は別として、すべてがうまくカチッとはまるレースはここ何年もしていなかったので、それができたという達成感はありました。F1でセバスチャン(・ベッテル)がこうやって(一番、と指を示す)いるのが、“ウザい”って言われてますけど、あの気持ちもわかるな、と。試してみてそう思いました(笑)」
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