中嶋一貴は、2010年のF1シート獲得に向けて動きだしている。3年間所属したウィリアムズは、2010年をルーベンス・バリチェロとニコ・ヒュルケンベルグで戦うことを発表。トヨタとの繋がりでウィリアムズのシートを獲得した中嶋一貴だが、ウィリアムズはトヨタとのエンジン契約を終了し、2010年からコスワースの搭載を発表。契約も満了し、ウィリアムズとの関係は断たれた。
そして、そのトヨタもF1からの撤退を発表。中嶋一貴は大きな後ろ盾を失った。アブダビでのレースを終えた中嶋一貴は2010年の移籍先に関して「新チームのうちの2つ(マノーとロータス)、赤白(トヨタ)、そして黄色(ルノー)のところの可能性を探っています」と語っている。ルノーは、ロバート・クビサとの2010年の契約を発表。もうひとつのシートに関しては、ティモ・グロックの起用が有力視されている。ロータスに関しては、経験豊富なドライバーの起用を希望しており、ひとつのシートはヤルノ・トゥルーリになる可能性が高い。もうひとつのシートに関してもF1で2年以上の経験のあるドライバーを求めており、中嶋一貴や佐藤琢磨もリストにあがっているという。F1から撤退を発表したトヨタだが、中嶋一貴、小林可夢偉の2名のドライバーに関しては、移籍先の確保への援助は続けていくという。小林可夢偉は「トヨタは僕がシートを見つけられるように僕の代理人と僕に協力してくれています。それは一貴にとっても同じこと。トヨタは、F1に参戦できなくても出来る限り僕のキャリアを支援してくれると言ってくれています」とコメントしている。