Netflixは、2026年から米国でのF1のテレビ放映権を獲得するというセンセーショナルな動きをしていると報じられている。Sports Business Journalによると、ストリーミング大手Netflixが米国でのF1の権利獲得を検討しているという。ESPNは2018年からF1の放送権を保有しているが、その権利を保持するには厳しい競争に直面している。
ESPNの現在の契約額はわずか9000万ドルで、他のスポーツに比べると比較的安価だ。比較すると、2025年から2029年までの英国プレミアリーグのサッカー放映権は、スカイとTNTスポーツに67億ポンドという驚異的な金額で売却された。Netflixはドキュメンタリーシリーズ『Drive to Survive』を通じてF1への影響力を最大限活用したいと考えている。『Drive to Survive』は、F1 の著しい成長の主な理由として評価されている。その影響により、米国内で3つのレースが開催されるようになった。サーキット・オブ・ジ・アメリカズでのアメリカグランプリは、2012年からF1カレンダーに載っている。しかし、マイアミは2022年のF1カレンダーに追加され、ラスベガスは2023年から開催されている。米国におけるF1の成長は非常に顕著で、2026年にはアメリカのチームが11番目のチームとしてグリッドに加わることになる。ゼネラルモーターズの支援を受けるキャデラックが、来年F1グリッドに加わる予定だ。キャデラックF1チームはすでに、ドライバーラインナップにアメリカ人ドライバーを加える意向を明らかにしており、コルトン・ハータが有力視されている。これらすべての要素を考慮すると、NetflixがF1グランプリの放送権の獲得に関心を持っている理由が理解できる。Netflix は近年、いくつかのスポーツのライブ配信を行っている。2024年11月、マイク・タイソンとYouTubeスターのジェイク・ポールのボクシング試合がNetflixでライブ配信され、史上最大のストリーミング配信されたスポーツイベントとなった。Netflixはまた、クリスマス期間中にNFLの試合2試合を放映する権利も持っており、2027年と2023年の女子サッカーワールドカップも放映する予定だ。Netflixの参入は、日本のF1放送にも影響を及ぼす可能性がある。現在、日本でF1を放送しているフジテレビとDANZの契約は2025年末までとなっており、特にコンプライアンス問題に揺れているフジテレビでの放送には不安の声が聞かれている。