2019年のF1世界選手権 第11戦 ドイツGPの決勝が7月28日(日)にホッケンハイム・リンクで行われた。日曜日のホッケンハイムは朝から雨が降り、決勝レースは今季初ウエットレースとなった。2019年のウエットタイヤでのレースは初めてとなり、天候とタイヤが大波乱を呼ぶことになる。
セーフティカー先導での3周のフォーメーションラップを終えて、スタンディングスタートで決勝はスタート。フロントロー2番グリッドスタートのマックス・フェルスタッペンは蹴り出しが悪く、オープニングラップで4番手まで順位を落とす。レースは5台のリタイア、4回のセーフティカー、2回のバーチャルセーフティカーが導入される荒れた展開。さらに雨が断続的に振ったことで路面コンディションが変化。ピレリの新しいフルウエットタイヤは機能せず、インターミディエイトタイヤとドライタイヤの交換の判断が極めて難しい状況となった。そのような状況のなか、レッドブル・ホンダは的確にタイヤを選択。マックス・フェルスタッペンは一時ミディアムを履くというミスはあったものの、バーチャルセーフティカーに救われ、また、シャルル・ルクレールのリタイア、ルイス・ハミルトンがコースオフしてフロントウイングを破損させて緊急ピットインでタイムを失うといった出来事も重なり、30周目にトップに浮上。そこからのマックス・フェルスタッペンは数回のセーフティカーによるギャップのリセットを物ともせず、後続とのギャップを広げて最終的に2位に7秒差をつけてトップでチェッカー。今季2勝目、通算7勝目を挙げた。ホンダがシーズン2勝を挙げたのは27年ぶりとなる。2位はフェラーリのセバスチャン・ベッテル。予選に出走できず最後尾からスタートしたベッテルだったが、序盤に順調に順位を上げると上位入賞者と同様にタイヤ戦略を的確に成功させて上位に浮上。レース終盤にドライタイヤでオーバーテイクを重ねて2位でチェッカーを受けた。3位は14番手からスタートしたダニール・クビアト。終盤のセーフティカー導入時にドライタイヤに交換する戦略が奏功。トロロッソにとっては、2006年の優勝以来となる表彰台を獲得した。4位は15番手からスタートしたレーシングポイントのランス・ストール。ダニール・クビアトと同じタイミングでドライタイヤに交換するギャンブルが当たり、一時はリードラップを走った。5位はマクラーレンのカルロス・サインツ、6位はトロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンが入り、ホンダは3台が入賞。7位はキミ・ライコネン、8位はアントニオ・ジョビナッツィとアルファロメオ・レーシング勢、9位はロマン・グロージャン、10位はケビン・マグヌッセンとハース勢がダブル入賞を果たした。メルセデスは、ルイス・ハミルトンがトップ走行時のコースオフが響いて11位、バルテリ・ボッタスはクラッシュリタイアに終わり、今シーズン初めてノーポイントでレースを終えた。レッドブル・ホンダのピエール・ガスリーは、終盤にアレクサンダー・アルボンにオーバーテイクを仕掛けに行って接触し、リタイア。14位完走扱いとなった。OO.ready(function() {window.pp = OO.Player.create("player", "ZrNnc4aTE64ioPwlv8XcNbeak7SWCWzw");});
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