F1公式サイトが、F1スペインGP決勝レースのオープニングラップでのニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンのオンボードカメラの映像を公開した。F1スペインGPは、オープニングラップで上位を走行していたニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンがターン4で接触して両者リタイアするという衝撃の幕開けとなった。
この接触は、ニコ・ロズベルグのモード設定が発端となっている。オンボードカメラでは、ターン3の途中で二人がレーススタートモードを解除しているのが確認できる。だが、ニコ・ロズベルグは“フォーメーションラップ”モードでスタートしたとされている。直後に異変に気づいたニコ・ロズベルグがSTRATダイヤルを操作し、さらにエンジンパワーを得るためにオーバーテイクボタンを押しているのが確認できる。“フォーメーションラップ”モードでは、ERSがリアホイールから回生を始めたため、実質的にパワーユニットから180馬力が失われたという。ルイス・ハミルトンのオンボードカメラからは、ニコ・ロズベルグのマシンリアでスローダウンしていること示す赤い雨天用ライトが3回点灯しているのが確認できる。ルイス・ハミルトンは、その瞬間を狙ってインサイドを突こうとした。しかし、ニコ・ロズベルグが防御のためにその右側のスペースを閉じようとしており、ハミルトンは芝生に出てコントールを失い、ロズベルグに接触。二人はグラベルでリタイアとなった。スチュワードは、この事故はレーシングインシデントのみなし、どちらのドライバーにもペナルティは科していない。ニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンの車載カメラ / F1スペインGPOO.ready(function() {window.pp = OO.Player.create("player", "Jpb2dqMzE6eZ7u-rf6CtkkeVw-tGjqj_");});関連:メルセデスの同士討ちの引き金となったロズベルグの“モード設定ミス”