Monster Energy Yamaha MotoGP、初日からハイペース!Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはトップ争いを目指してフリープラクティスに臨み、それぞれ総合4番手と5番手で初日を終えた。ビニャーレスはいつもと同様、セッション序盤からトップに浮上。その後はドライコンディションを活用してセッティングに集中した。
終盤では前後タイヤをソフトコンパウンドに履き替えてタイムアタックを行い、1分59秒218を記録して3番手を獲得した。ラップタイムに自信を持ったビニャーレスはFP2もセッティングに集中し、様々なセッティングとタイヤオプションをテスト。セッション終盤になってもソフトコンパウンドを使用しなかったが、1分59秒845の好タイムで9番手となっている。総合順位ではFP1のタイムが採用されて4番手。一方、昨年のこの大会で大活躍を見せたロッシ。今年も初日から好調で、優勝候補の一角として名乗りを上げる勢い。FP1では順調にペースを維持しながらほとんどの時間帯で4番手から6番手につけていたが、終盤で前後タイヤをソフトコンパウンドに換えると1分59秒893を記録してトップに躍り出た。しかしこのあと、ライバルたちもペースを上げ、ロッシは8番手に後退してセッションを終えた。午後からのFP2では、開始から10分で4番手とすると、さらに1分59秒284へと短縮してFP2で3番手を獲得し、両セッションの総合ではトップから0.708秒差の5番手となった。初日のフリープラクティスでPETRONAS Yamaha SRTが1-2獲得PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、チームのホームレース、マレーシアGPのフリープラクティスでそれぞれ総合トップと2番手を獲得した。午前中のFP1、クアルタラロはラップレコードを塗り替える1分59秒027を記録してトップを獲得。午後からのFP2では1分58秒576へさらにタイムを更新し、2番手との差を0.630秒差に広げて首位をキープした。チームメイトのモルビデリはFP1のタイムアタックでパーフェクトライディング。1分59秒110の好タイムでトップのクアルタラロに0.083秒差と迫る2番手を獲得した。FP2は決勝用セッティングの向上に集中したこともあり、ラップタイム更新はならなかったが、FP1の記録で2番手をキープ。トップから0.534秒差、3番手に0.096秒差でセッションを終了し、総合2番手となっている。Monster Energy Yamaha MotoGPマーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合2番手/1分59秒218)「マシンのフィーリングが初めからとても良かったのでハッピーです。リズムも上々で、とくに午後からのFP2では、レースの状況やコースコンディションなど、決勝に向けての準備を進めることができました。今日の時点で好フィーリングがつかめていることが、とても重要なこと。そして明日は、目標のフロントローを獲得するチャンスもありそうです。ここまで良い仕事ができているので、明日以降もこの勢いをキープしていきたいと思います。私自身はコース1周をもっとうまく走り切れるようベストを尽くします。日曜日はきっといいレースができると期待を持っています」バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合5番手/1分59秒284)「初日としては悪くなかったと思います。FP2では決勝用タイヤでいいペースが出ていましたし、終盤にはソフトコンパウンドで好タイムを記録してトップ5に入ることができました。走りは非常に安定性していましたが、決勝は20ラップと長いのでリアタイヤについては少し心配もあります。でも今日のところは2セッションとも順調でしたし、私自身も十分に力を発揮できたと思います」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「ウイークの初日は非常に充実していました。この大会においての2つの重要なポイントは、2本のロングストレートと過酷な暑さです。通常、この2点は私たちにとって不利な部分ですが、今までのところ、よくコントロールできているように見えます。そしてそれが、しっかりと結果に現れているのです。もちろん、まだ初日の段階ですが、明らかに良い兆しが見えていると言っていいと思います。ビニャーレス選手とロッシ選手は気持ちよく乗れていて、ユーズドタイヤでも順調にラップタイムが上がっています。正しい方向へ進んでいるということです。タイヤも様々なコンパウンドを試すことができ、決勝でどれを選ぶかについて十分な情報を収集できました。ビニャーレス選手は、決勝と最も近いコンディションのときに、タイヤテストを行いました。一方ロッシ選手は最後にタイムアタックに挑み、FP1から大きく順位を上げています。明日の午前中に雨が予想されているので、今日のうちにポジションを確保できてよかったです」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合トップ/1分58秒576)「すばらしいタイムが出ました。実際には、その次のアタックのほうがもっと良かったのですが、途中で前のマシンに阻まれてしまいました。いずれにしても、この調子でいけばQ2進出はほぼ間違いないと思うので、明日の午前中はタイヤチョイスに集中することができそうです。先週のオーストラリアで転倒したあとは足首にひどい痛みがありましたが、こうしてトップに立ち、好調に走れているときは少し忘れることができます。また来シーズンは2020年型Aスペックのマシンを与えてもらえることになったと聞き、とても驚いています。ヤマハ、PETRONAS、そしてチームにお礼を言わなければなりません。でもまずは2019シーズン最後の2レースに全力で集中していきたいと思っています」フランコ・モルビデリ(フリー走行総合2番手/1分59秒110)「1-2フィニッシュを達成し、チームとして完璧なスタートを切ることができました。午前中のFP1で絶好調だったので、午後はセッティングに集中することができました。期待通りに進んだわけではありませんでしたが、いろいろ気づくことがありましたし、何より前回オーストラリアよりもずっと速くなっていることがわかりました。マシンについては様々な課題が残っていますが、今日の調子で作業を続けていくことができれば、明日はダブルフロントロー獲得のチャンスもあると思います」
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