Monster Energy Yamaha MotoGP、トリプル・ヘッダーをスタートMonster Energy Yamaha MotoGPは、チームにとって特別なレースとなる日本GP出場のためツインリンクもてぎへ。ヤマハのコースというわけではないものの、マーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは同メーカーのホームGPで素晴らしいショーを演じようとモチベーションを上げている。
2週間前のタイGPでは今季4度目の3位を獲得して今季6度目となる表彰台に上ったビニャーレス。シリーズ・ランキングでは4位をキープし、3位にわずか4ポイント差と迫っている。1週間のインターバルでは台湾は台北を訪れてYamaha Motor Taiwan主催の'Cheer for Maverick'のイベントにも参加。ますます表彰台への意欲を高めてこの週末を迎えている。ツインリンクもてぎでは2012年と2013年にMoto3で2位、2014年はMoto2で2位、2016年はMotoGPで3位を獲得して合計4回、表彰台に上っている。チームメイトのロッシはタイGPと日本GPのインターバルを有意義に活用。ここから3連戦となる日本、オーストラリア、マレーシアの熱狂的ファンに支えられて、現在のランキング6位からさらなるランクアップを目指し、ランキング3位との22ポイント差を縮めるべく全力で挑む。昨年は4位で表彰台に一歩、届かなかったが、2001年と2008年は優勝、2000年、2002年、2003年、2004年、2006年、2009年、2015年は2位、2010年と2014年は3位でそれぞれ表彰台に上っている。ツインリンクもてぎは1997年、マシンテストを目的に建設。1999年には初めてJapanese Grand Prixが開催され、翌2000年からはPacific Grand Prixとして多くのモータースポーツ・ファンを引きつけた。2004年には鈴鹿サーキットに代わって再びJapanese Grand Prixを開催。以来、MotoGPの舞台としてのステータスを維持している。全長4.8kmのコースに6つの左コーナーと8つの右コーナーが設けられ、様々なハードブレーキングや加速が繰り返される。記憶に残るエキサイティングなレースが何度も展開されてきた。クアルタラロとモルビデリ、トップ・サテライトを目指してもてぎへ前回タイGPで好成績を残したPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリ。アジア/オセアニア3連戦の初戦となる日本GPも、勢いをそのままに力強い走りを目指す。クアルタラロは前回、レースのほとんどをリードしたあと最終コーナーでその座を譲り2位。悲願の優勝は実現しなかったが、これでまた一歩、ルーキー・オブ・ザ・イヤーに近づき、計算上はこの日本GPで決定することが可能となる。Moto2に出場した昨年はトップでチェッカーを受けたものの、技術的な違反があり記録が取り消されているだけに、MotoGPで臨む今回こそ着実に好成績を残したいところ。一方のモルビデリはMoto2で表彰台を獲得した経験権を持ち、このところの好調ぶりとともに今回もトップ6入りを目指している。またチーム・ランキングでトップ・サテライト獲得に貢献することも大切な目標だ。日本GPは10月18日(金)、10:50にフリープラクティスがスタート。決勝は20日(日)、全24ラップで競われる。Monster Energy Yamaha MotoGPマーベリック・ビニャーレス「私はもてぎのコースが大好きです。いつも全力でプッシュしていますが、今回もきっといいレースができると信じています。昨年は難しい展開になってしまったのですが、あのときはマシンに良いフィーリングをつかめずにいました。今はマシンが本当に素晴らしく、好タイムまでどんどんプッシュしていくことができるのです。初めは様子を見ていきますが、どんな場合でも全力でプッシュすることに変わりはありません」バレンティーノ・ロッシ「ここからの3連戦の間にマシンに関する問題を解決したいと思っています。最近の成績には満足できていないので、もてぎではこれまでとは違う新しい解決策にトライするつもりです。コースは大好きなので、いいレースができるよう頑張ります」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「日本GPは私たちにとって、とても重要な一戦です。ヤマハのホームレースであり、トリプル・ヘッダーのスタートでもあるからです。これからの3週間で3回のレースに臨むわけですが、これは誰にとっても厳しい挑戦です。100%の集中力をキープし、チームとしての心身の耐久性を証明しなければなりません。伝統的には私たちにとって易しいコースではありませんが、日本のファンのみなさまに素晴らしいショーをお見せするためベストを尽くします。金曜日が楽しみです」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamファビオ・クアルタラロ「この数週間と同様の方法で作業を続け、好成績獲得にチャレンジし、表彰台を目指していきたいと思っています。またルーキー・オブ・ザ・イヤーからも目を離すことができず、もしも今回優勝できたらここで決定するのですが、いずれにしても急ぐ必要はありません。これまではマルク(マルケス)が非常に速かったのを見てきましたが、昨年は私もいい走りができましたし、MotoGPマシンで走る今回はきっと素晴らしいフィーリングを味わえると思います」フランコ・モルビデリ「今回は非常に重要なレースです。ヤマハのホームレースですから、彼らのために好成績を残すべく全力でトライしなければなりません。ここには良い思い出を持っています。表彰台に上ったことがありますし、コースはもちろん日本という国そのものが大好きなのです。レイアウトは特徴的で、非常にトリッキーですが私にはとても合っています。残りのシーズンの目標は、このところの好調の波を維持し、確実にレースを走り切り、課題を克服してもう一歩、前へ進むこと。MotoGPではどんなことでも起こり得ますが、ヤマハはシルバーストン以来、好調が続いているので、ここからの3連戦もその勢いを維持していきたいと思っています」
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