Movistar Yamaha MotoGPは、MotoGP マレーシアGPで、マーベリック・ビニャーレスがグリッド11番手から追い上げて4位を獲得。バレンティーノ・ロッシはレースをリードするも転倒。再スタートし18位でチェッカーを受けた。マーベリック・ビニャーレスはグリッド11番手からすぐにひとつ上げて10番手に。そのあと2ラップほどタイヤを暖めてからチャージを開始した。トップグループと同等のペースで順調に走行を続けながら着実に順位を挽回。
残り9ラップでA・ドビツィオーゾ(ドゥカティ)をとらえて6番手に上がり、さらにD・ペドロサ(ホンダ)をパスして5番手に浮上した。その前のA・リンス(スズキ)には届かなかったが、トップ走行中のロッシが転倒したため自動的に4位に上がってチェッカーとなった。トップと差は4.667秒。バレンティーノ・ロッシはグリッド2番手からパーフェクト・スタート。ホールショットを奪ってレースをリードし、コンスタントにハイペースをキープして後続を引き離していった。レース前半はこのアドバンテージに増減も見られたものの、ロッシに近づいてパスを試みるライダーはひとりもいなかった。ところが最後の10ラップになると、暑さとタイヤの消耗に苦戦する間にM・マルケス(ホンダ)が急接近。これに対応するため、さらにペースを上げて懸命にトップ・ポジションを守っていたが、17ラップ目の第1コーナーでミスをおかして転倒してしまった。ロッシは18番手でコースに復帰して再スタート。そのままポジションをキープし、トップから58.288秒離されてチェッカーを受けた。この結果、ロッシはランキング3位をキープして2位に25ポイント差。ビニャーレスはロッシとの差を2ポイントに縮めてランキング4位となっている。ヤマハはコンストラクターズ・ランキングで2位に38ポイント差のランキング3位。Movistar Yamaha MotoGPはチーム・ランキング2位をキープし、トップを39ポイント差で追う。Movistar Yamaha MotoGPは2週間後の11月16日~18日、リカルド・トルモ・サーキットで行われる2018シーズン最終戦、バレンシアGPに臨む。ザルコが3位表彰台獲得! シャーリンは母国でトップ10の大健闘ポールポジションからスタートしたMonster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが、序盤からプッシュしてハイペース走行。全20ラップにわたってトップにくらいつき、最終的に3位でチェッカーを受けて表彰台を獲得した。これによってトップ・サテライトの座を奪い返し、2週間後はいよいよ最終戦を迎える。ザルコのチームメイトのハフィス・シャーリンは、グリッド8列目から絶好の飛び出しを見せてオープニングラップで11台をパス。その後も順調に周回を重ねて10番手まで上がり、母国ファンを歓喜させた。トップ10という見事な成績とともに貴重なポイントを獲得し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーのライバル、F・モルビデリ(ホンダ)との差をまた短縮。最終戦であと10ポイントを追いかける。Movistar Yamaha MotoGPマーベリック・ビニャーレス (4位)「昨日の予選を終えた時点で、もうレースは終わったと話していました。ところが今朝またウエット・コンディションを走ったら、私がトップになったのです。今のMotoGPはすべてが非常に接近しているのでトップからのスタートが必須ですし、後方から抜いていこうとすればタイヤの消耗も激しくなってしまいます。そのなかで私は表彰台まであと少しと近づきましたが、最後の4ラップで急激にグリップが落ちて、どうすることもできなくなりました。今回はチームが本当によくがんばってくれて、素晴らしいマシンを与えてくれました。もしも、もっと前からスタートしていたら、もっといい戦いができたのではないかと考えずにはいられません。3つのコースで優勝を目指して戦うことができたことに、とても満足しています。課題はまだたくさんありますが、以前よりずっと良くなっていて、今はとても安定しています。最終戦のバレンシアは相性が良く、大好きなコースです。私のライディング・スタイルにも合っているので楽しみです」バレンティーノ・ロッシ (18位)「今シーズンのベスト・レースだったので、このような結果になり非常に残念です。気持ちよく乗れていましたし、ペースもとても良く、順調にプッシュして優勝を目指していました。ところが残り4ラップか5ラップのところで転倒してしまいました。何が起きたのかわかりません。でも転倒したのですから、私がミスをしたのでしょう。このことは本当に残念ですが、それを除けば今週はとても順調で、マシン・セッティングも非常にうまくいっていました。ここ数戦と比べたらずっと良い状況にあると思っています。次のバレンシアでもまた、十分に強さを発揮できるかどうかが重要なので、しっかり準備していきたいと思います。私たちにとってはあまり楽なコースではありませんが、どんなときもトライあるのみです」マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)「私たちが望んでいたような結果ではありませんでした。ふたりの力を正当に評価するものではなく、彼らは実際、今週は本当に好調だったのです。マーベリックはグリッド4列目から、懸命に追い上げて多くのライダーをパスしました。そのペースはバレンティーノと同等のものでしたから、もしも、もう少し前からスタートできていたらトップ争いができたはずです。バレンティーノのほうは、スタートで必要な仕事をしっかりこなしました。完璧な形でレースをリードしていただけに、このような結果になってしまったことが残念でなりません。それでも、私たちはこの3連戦のなかで多くの成果を得ることができました。マシンが改良され、それがふたりのパフォーマンスに表れているのです。次のバレンシアでも上位を走り、シーズンのフィナーレを飾りたいと思います」Monster Yamaha Tech3ヨハン・ザルコ (3位)「最高にハッピー。素晴らしいレースでした! でも同時に、いつものマレーシア同様、難しい戦いでもありました。終盤はかなり疲れてしまったのですが、今はもうエネルギーが戻っています。表彰台獲得の鍵は、レース序盤にあったと思います。バレンティーノをパスしようと考えていたのですが、彼もとても速かったので後ろにつくことにしました。マルクに抜かれたときにちょっとミスをしてしまったため抜け出すチャンスを逸しましたが、そのあとはマルクに後ろにつけて、順調にペースを維持することができました。ここでバレンティーノが転倒し、私は2番手に浮上。その時点ではこのまま行けると思っていましたが、最後の4ラップはアレックス(リンス)のほう...
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