Movistar Yamaha MotoGPのバレンティーノ・ロッシとマーベリック・ビニャーレスはスペインへ戻り、モーターランド・アラゴンで開催されるMotoGP 第14戦に臨む。バレンティーノ・ロッシは第13戦終了時点で70ポイントを獲得し、ランキング2位に3ポイント差の3位につけている。昨年は脚の手術後わずか24日でアラゴンGPに出場し5位を獲得。このときは届かなかった表彰台が、ロッシの今年の目標となる。アラゴンGPは2010年から開催されており、2013年、2015年、2016年はいずれも3位を獲得し、3回の表彰台に立っている。
チームメイトのビニャーレスは現在ランキング5位。4位との差はわずか6ポイントの僅差につけている。ビニャーレスもまた、ホームコースであるアラゴンでこれまでに3度、表彰台に立っている。2011年にはGP125で3位、2013年はMoto3で2位、2014年はMoto2で優勝。しかしMotoGPではここ2シーズン4位にとどまっており、今年は表彰台獲得を目指している。モーターランド・アラゴンはスペイン北部に位置し、バルセロナから車で2時間ほどの距離にある。サーキットが建設されたその年にIRTAのベスト・グランプリ・オブ・ザ・イヤーを受賞。全長5.1kmの高速コースには左コーナーが10、右コーナーが7、968mのストレート設けられている。アジア・オセアニアラウンドに入る前の最後のヨーロッパ・ラウンドであることから例年、多くの熱狂的ファンか観戦に訪れる。Monster Yamaha Tech3 Teamのヨハン・ザルコは、前回の第13戦サンマリノGPで厳しい戦いの末に10位を獲得。スペインのMotorLand Aragónで行われる第14戦でもトップ・サテライトの獲得のため多くのポイント獲得を目指す。一方、チームメイトのハフィス・シャーリンは、YZR-M1で初めてアラゴンのコースを走る。チャンピオンシップポイントでは、フランコ・モルビデリとルーキー勢トップを競っており、第14戦終了時点で2ポイント差の2位につけている。Movistar Yamaha MotoGPバレンティーノ・ロッシ「アラゴン・サーキットはあまり相性のよいコースではないのですが、いつものようにベストを尽くします。事前にテストも行っているので、そのときのデータを駆使してパフォーマンス向上につなげていくことができると思っています。また表彰台に上りたいので、初日からよい仕事をすることが重要です」マーベリック・ビニャーレス「アラゴンを目前に控えとても楽しみです。僕にとってスペイン・ラウンドはすべてが特別。そのすばらしい雰囲気と多くのファンがスペインのライダーをサポートしてくれるからです。第2のホームGPであり、ここでM1とともによいパフォーマンスをお見せできると確信しています。レイアウトが好きなコースのひとつなので、ペースも上げていけるはず。しっかりと集中して、マシンのベストセッティングを追求し続けることが重要だと思っています。昨年は表彰台に届きませんでしたが、今年こそ表彰台に上ることを目指します。数週間前にテストも行っているので、きっといいレースができると思います」マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)「チームにとって特別な週末になるでしょう。Movistarがグランプリの冠スポンサーを務めるわけですから、当然、私たちとしてはよい戦いをお見せしたいと思っています。ビニャーレス選手のホームGPでもあり、彼はこのサーキットを気に入っているので、チーム全員でこの仕事に100%を注ぎます。昨年もビニャーレス選手はよいレースができましたが、タイヤが結果に影響しました。またロッシ選手が手術から復帰し、すばらしいレースを見せてくれたことは誰もが忘れられない出来事です。今年は、昨年のデータと最近のテストのデータを最大限に生かし、チーム一丸となってハードワークに励み、強い気持ちを持って上位を目指します」Monster Yamaha Tech3ヨハン・ザルコ「アラゴンは非常に大きなコースで、過去には何度も苦戦してきました。今年こそは苦労が少なくなることを願っていますが、正直なところ、どんな状況が待っているかは誰にもわかりません。いつも苦戦するとは言え、それでもここは好きなコースでもあります。ここの高速コーナーを走るのはとても気持ちいいですからね。天候はまだわかりませんが、スペインはたいていドライコンディションに恵まれます。今シーズンは多くのサーキットで問題にぶつかってきましたが、ここでよい結果を残し、今の目標であるサテライト勢トップの座を確実にしたいと思います。クラッチロー、ペトルッチ、そして私が激しく競り合っている状況で何より重要なことは、クレバーになり、ポイントを獲得し、シーズンが終わるまで彼らよりも前でゴールし続けることです」ハフィス・シャーリン「前の2戦があまりよくなかったので、その原因を追究するためにもこのアラゴンをとても楽しみにしています。ミスから学び、ウイーク初日から決勝までハードワークに励むつもりです。ヨーロッパラウンドからアジア・オセアニアラウンドへと移る前に、マシンのフィーリングを向上させておきたいと思っています。自分自身は常にハードなトレーニングを続けているので、心身ともに100%の状態でアラゴンに臨むことができそうです」エルベ・ポンシャラル (チーム・マネジャー)「アラゴンは本当に大好きな場所です。サーキットそのものだけではなくて、その周辺の環境もとても気に入っています。世界のなかでも美しい場所で、アジア・オセアニアラウンドにつながる一戦が行われるわけですが、このことには非常に大きな意味があります。私たちはここで好成績を目指すと同時に、そのあとのタイ、日本、オーストラリア、マレーシアと続く長い旅に向けて準備もしなければなりません。アラゴンに入る前から、ワークショップのなかでもトラックのなかでも常に様々なことに思いを巡らせています。幸い、このハードなスケジュールを何年も続けてきたおかげで、かなりスムースに行えるようになりました。アラゴンのコースは多くの人に愛されていますが、非常にテクニカルであり、ハンドリング性能と速いエンジンが要求されます。サマーホリデーのあと私たちは苦戦が続いており、トップ5の目標を達成することができていません。ミサノでは最後まで戦いましたが、どうしても届きませんでした。トップ5を達成するために必要な、あともう少しをなんとかしてつかみたいと思っています。シャーリン選手は、現時点でトップ・ルーキーの座を譲っていますが、モルビデリ選手との差はわずか2ポイント。レースでポイントを獲得するのは簡単なことではないため、この差は大きくもあり、小さくもあるのです。私たちとしては懸命に戦い、何ができるかを見極め、そしてシャー...
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