激闘のタイGP予選でミルが8番手、リンスは10番手MotoGP タイGP2日目を迎えたブリラムは朝から大雨に見舞われ、サーキットの路面コンディションの悪化のため午前の全セッションがディレイ。約1時間に及ぶコース整備を終え、路面の安全性が確認された後、FP3がスタートした。セッション序盤には完全にウエットだった路面が終盤には乾き始め、多くのライダーが最後のピットアウトはスリックタイヤで走行。
このミックスコンディションの難しいセッションをアレックス・リンスは3番手で締めくくる。ジョアン・ミルもリンス同様に安定したペースで走行し、8番手タイムを記録。前日金曜日のタイムを更新したライダーはなく、チームスズキエクスターライダーのふたりは前日のタイムで揃ってダイレクトQ2進出を果たす。午後のFP4ではふたりのライダーがそれぞれ予選に向けて最終調整を行い、リンス7番手、ミル11番手と共にセッションを順調に終える。最終予選となるQ2ではミルが最初のアタックラップで3番手タイムを記録。ルーキー・ミルは安定かつ健闘の走りで、この週末FP4を除くすべてのセッションでトップ10圏内を走行。最後の予選は8番手で終え、決勝は3列目グリッドからのスタートとなった。一方のリンスはチームメイト・ミルの1列後方、4列目10番手から決勝をスタートすることになった。オーバーテイクポイントの多いチャン・インターナショナルサーキットの特性を活かし、決勝では追い上げレースに懸ける。ダビデ・ブリビオ チームマネージャー「まずはふたりのライダーが揃ってダイレクトにQ2進出できたことを嬉しく思います。ジョアンは予選8番手と大健闘の走りをみせたので、決勝でのパフォーマンスにも大いに期待しています。アレックスは今日本来の実力を見せきれず、予選10番手というのは少し残念ではありますが、彼はレースでは確実にポジションを上げてくると思うので、明日の決勝が両ライダーにとって良いレースになることを願っています。」ジョアン・ミル「このサーキットをMotoGPマシンで走るのは初めてだけど、フィーリングはかなり良いよ。ブルノテストの怪我でレースを数戦欠場した後、チームも自分自身もそれまでのペースに早く戻すことができるように努力してきた成果がしっかりと手応えとして感じられるようになってきたしね。シーズンはもう終盤戦に入ったけど、今はかなりポジティブな状態だと思う。予選でもう少し上の順位につけることが今後のテーマだけど、とりあえずこのレースを8番手からスタートできることをアドバンテージにして、トップグループについていけるよう頑張るよ。アレックスとのタイムも近いので、ふたり揃って上位争いができるといいね。」アレックス・リンス「ラップタイムを改善することができたからそんなに悲観的なわけじゃないけど、予選ポジションはいまいちだったね。グリッドは後方になってしまったけど、このサーキットはオーバーテイクできるところがたくさんあるから、追い上げるチャンスは十分にあると思っている。ただ同時にちょっとのミスが命取りにもなるから、最後までミスなく集中して走りきらないとね。どんなレースになるか楽しみだよ。」
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