MotoGP 第4戦 スペインGPの 2日目午前に行われたFP3セッションは、トップ10入りを賭けて激しいタイム争いが展開。トップから14台がコンマ5秒差という接近戦の中、ルーキーのジョアン・ミルが5番手につけ、チームメイトのアレックス・リンスもミルに続く6番手につけて、ふたり揃ってストレートQ2行きを決める。午後のFP4ではふたりのライダーが共に決勝のセットアップで、いくつかのタイヤを試して周回した。
決勝グリッドが決定するQ2ではタイム争いがさらに熾烈となり、リンス、ミルは共にフロント・ミディアム、リア・ソフトのタイヤコンビネーションで2度のタイムアタックに挑む。セッション序盤を快調に滑り出したふたりだったが、どちらも2度目のタイムアタックで思うようにタイムを上げることができず苦戦。リンスは第3セクターでタイムをロスし、トップから0.471秒差の9番手で終了して決勝は3列目からのスタートに。最後まで健闘を続けたミルはトップから0.634秒差で12番手、チームメイトより1列後ろの4列目からのスタートとなる。ダビデ・ブリビオ チームマネージャー「FP3、FP4共にふたりのライダーがどちらも安定した好ペースで走行でき、FP3ではふたり揃ってトップ10入りができたので、どちらのセッションも我々にとってはポジティブなものだったと言えるでしょう。ところが予選では思ったような結果を出すことができず、決勝グリッドは3列目、4列目と後方になってしまいました。明日の決勝ではふたりとも序盤にどれだけ追い上げることができるかが鍵となりますが、ふたりの活躍を信じています。」アレックス・リンス「昨日に比べてラップタイムを大幅に上げることができたし、基本的には計画通り順調に進めることができたと思っている。予選はフロントタイヤのフィーリングがあまり良くなくて思い切りプッシュできず、決勝は3列目スタートになっちゃったけど、明日は必ず良いレースをするよ。地元スペインのファンに喜んでもらえるように頑張らなくちゃね。」ジョアン・ミル「12番手というポジションには全く納得できていないし、予選で自分のポテンシャルを全て出し切れなかったことが悔しいね。予選のフィーリングがあまり良くなかったせいで、FP3、FP4同様の走りができなかったんだ。でも今週はまたひとつ大きな前進ができたし、基本的にはかなりポジティブな気持ちさ。予選での問題も含め、決勝に向けてまだ改善しなくちゃいけないことはあるけど、明日の決勝が楽しみでならないよ。」