スズキは、MotoGP 開幕戦カタールGPの予選でアレックス・リンスが10番手、ジョアン・ミルが11番手だった。ロサイル・インターナショナルサーキットでの開幕戦2日目の挑戦は路面コンディションの変化により、アレックス・リンス、ジョアン・ミルに予想以上の厳しい試練を与えることとなった。
しかし両ライダー共、初日の堅実なパフォーマンスによりQPは揃ってダイレクトにQ2へ。1000分の1を争う大接戦、さらに夜になって路面コンディションが悪化するため、ダイレクトQ2行きは大きなアドバンテージとなった。Q2終了後の最終ポジションはリンス10番手、ミルが11番手で、明日の決勝は揃って4列目スタートとなる。アレックス・リンスはFP3、FP4共に、初日に抱えていたタイヤのグリップに関する問題を解決するべく課題に集中するも、両セッション共2コーナーで転倒。リンス以外にも数人のライダーがフロントの切れ込みにより、同様の転倒を喫した。リンスは転倒により本来のリズムをキープできず、タイムアップに苦戦し、Q2を10番手で終える。MotoGPクラス初レースとなるジョアン・ミルは、周回を重ねながら確かな方向性を掴むことに集中し、着々とタイムアップ。難しいコンディションとなったQ2でも揺らぐことなくペースを維持し、デビューレースを11番グリッド、チームメイト同様の4列目からスタートする。ダビデ・ブリビオ チームマネージャー「予選結果はもっと上位を期待していましたが、今日は非常に難しいコンディションだったので仕方がないでしょう。10番手からスタートするアレックスはレース序盤が厳しいと思いますが、レースペースは安定していますし、フィーリングも良いようなので、決勝では期待に応えてくれるだろうと期待しています。ジョアンは初のMotoGPクラスでダイレクトにQ2に行き、最終予選結果も11番手という素晴らしい活躍を見せてくれました。デビューレースをとても楽しみにしています。」アレックス・リンス「FP3とFP4で2回転倒してしまったために、Q2で頭を切り替えてうまくプッシュすることができなかった。それに加えて路面のコンディションが悪く、思うようなパフォーマンスができなかったよ。でも、単独で走っていてもタイムを上げることができるし、中古タイヤでも安定して速いタイムで走れるから、明日は楽しいレースができると信じているんだ。とにかく明日の決勝に集中するのみだよ。」ジョアン・ミル「FP4のフィーリングでは、予選でもっとタイムを上げられると思っていたんだけど、予選ではフィーリングが変わってしまって同じようにプッシュできず、思うようにタイムアップできなかった。でもMotoGPクラス最初の予選だから、このスタートポジションはそんなに悪くないと思っているよ。ペースは安定しているから、決勝ではトップライダー達からできるだけたくさんのことを学びつつ、ベストを尽くすよ。」
全文を読む