MotoGP 後半戦初戦となったチェコGP予選は、MotoGPルーキーライダーのアレックス・リンスが素晴らしいパフォーマンスを見せ、僅か0.006秒差でQ2入りのチャンスこそ逃すも、今期ベストポジションの13番手を記録。一方イアンノーネは、Q1中にマシントラブルに見舞われ、20番手に留まることとなった。朝のセッションではイアンノーネ、リンス共にポジティブな走りで、ストレートQ2入りを期待されたものの、わずかに届かず、イアンノーネ12番手、リンス17番手で終了。
FP4でイアンノーネが転倒を喫し、マシンが1台破損したため、Q1にはメインマシンでアタックができず、さらに、別マシンにオイル漏れが生じたため、イアンノーネは2度目のタイムアタックをせず、20番手でセッションを終えた。一方、怪我により、シーズン序盤の欠場を強いられていたリンスは、終日ドライコンディションで走行できたチェコGP予選で、安定した走りを見せると共に、タイムアタックでもアグレッシブな走りで、今期ベストポジションの13番手を獲得した。アレックス・リンス「やっとドライコンディションで予選を走る事ができて、今日はとても楽しめたよ。ほんのちょっとの差でQ2入りのチャンスを逃してしまったのは本当に悔しいけど、セッション毎に確実に良くなっているし、自分自身もしっかり手応えを感じてきている。でもそれは今週だけってことじゃなくて、怪我から復帰して以来、レース毎に感じていることなんだ。夏のブレイクを経て、怪我も完璧に完治したし、明日はベストな状況で決勝に臨めるから、今から楽しみで仕方ないよ。」アンドレア・イアンノーネ「昨日から今日の午前までの流れは順調で、FP3ではかなり感触も良かったので、FP4、Q1には自信があったんだ。FP4で試したセットがかなり好感触だったので、もうちょっとプッシュしようとしたら、低速コーナーでフロントが切れ込んで転倒してしまった。この転倒によるマシン修復が間に合わず、Q1では別のマシンでアタックしたんだけど、一本目のタイムアタックはうまくまとめることができず、いざ2回目のアタックに入ろうと思ったところで、マシンのオイル漏れが見つかったんだ。リスクを避けて2回目のアタックを止めたために、明日のグリッドポジションはかなり後ろになってしまったけど、セッティングもまとまっているし、スタートをしっかり決めれば、トップ10は狙えると思っているよ。」ダビデ・ブリビオ チームマネージャー「今日はアンドレアが完全にツキから見放されてしまった感じでしたね。FP4の転倒後、Q1までにマシンを修復できず、別のマシンでQ1を走行したのですが、最初のアタック後、タイヤ交換の為にピットインした際にオイル漏れが見つかり、アンドレア自身と他のライダーの安全を考慮して、チームの判断で、2本目のアタックは取り止めることにしたのです。アンドレアの調子もかなり上がっていて、我々も彼のQ2ストレート入りを期待していたため、こんな形でチャンスを逃してしまったことが本当に悔やまれますね。オイル漏れのトラブルに関してはすでに解決しているので、明日のウォームアップで再度決勝に向けたセットアップを詰め、決勝では追い上げを期待したいところです。アレックスの今日のパフォーマンスに関しては、我々もとても満足しています。わずか0.006秒差で惜しくもQ2入りを逃してしまいましたが、大きな成長を見せてくれました。シーズンの約半分を、怪我によってまともに走る事ができず、ドライコンディションでまるまる1日走行する機会もほとんどなかったので、後半戦のスタートをかなりポジティブに切ることができたと思っています。13番手というグリッド位置も悪くないですし、ペースも安定しているので、明日の決勝が楽しみです。」関連:【MotoGP】 第10戦 チェコGP 予選:マルク・マルケスがポールポジション
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