FIMロードレース世界選手権Moto2クラスに参戦していたルイス・サロンが初日に転倒が原因で事故死した。享年24歳。SAG・チームのルイス・サロンは3日、バルセロナ‐カタルーニャ・サーキットで開催中の第7戦カタルーニャGPの初日、フリー走行2で、2度目のコースインの最初のラップ、6ラップ目の12コーナーで今季3度目の転倒を喫したことが原因で事故死した。
レースディレクションは、転倒直後に赤旗を提示。トラックサイドに待機していた2台のメディカルカーと2台の救急車が駆けつけて、メディカルスタッフたちが対応。近郊の病院(ホスピタル・ジェネラル・デ・カタルーニャ)に搬送することを決断し、到着後、直ぐに救急蘇生の緊急手術を施したが、現地時間の16時55分(日本時間の23時55分)に死亡が確認された。ルイス・サロンのキャリアメヒカノの愛称で親しまれたルイス・サロンは、地中海に浮かぶスペインのマジョルカ島出身。幼い頃からバイクに乗り始め、国内で頭角を現すと、2007年に初開催されたワンメイクカップ、レッドブル・ルーキーズ・カップに参戦すると、総合5位に進出。2年目には4勝を挙げて総合2位。ダブル参戦したスペイン選手権でも総合2位を獲得。2009年、ヘレス・サーキットで開催された第3戦スペインGPにワイルドカード参戦。成績不振のライダーに代わって、シーズン途中から参戦を開始。フル参戦2年目の2011年第7戦TTアッセンで2位に入り、初表彰台を獲得。転機が訪れたのは、Moto3クラス1年目の20012年。第11戦インディアナポリスGPでの初優勝を挙げるなど、2勝目を含む8度の表彰台を獲得して、総合2位に進出。2013年には、最終戦バレンシアGPまでタイトル争いを繰り広げて、総合3位を獲得。2014年から中量級への参戦を開始。中量級3年目、キャリア通算7年目の2016年は、開幕戦カタールGPでクラス自己最高位タイの2位を獲得。キャリア通算119戦目となった第7戦カタルーニャGPの初日、フリー走行2で転倒を喫したことが原因で事故死した。