MotoGP 第3戦 アメリカズGPの決勝レースが10日、サーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、総合1位のマルク・マルケスが独走で優勝。マルク・マルケスは、当地で4年連続のポール・トゥ・フィニッシュを決め、最高峰クラスに進出した2013年からアメリカで開催された7戦で7連勝を達成し、最高峰クラスで26勝、キャリア通算52勝目を飾った。
気温26度、路面温度34度のドライコンディションの中、ウォームアップ走行で週末初めて1番手を逃して2番手だったポールポジションのマルク・マルケスは、1ラップ目にトップを維持すると、週末のパフォーマンスを再現するように安定したラップでライバルたちを引き離し、前戦アルゼンチンGPから2連勝を達成。ウォームアップ走行で昨季の転倒数に並ぶ今季3度目の転倒を喫した2番グリッドのホルヘ・ロレンソは、6.107秒差の2位。今季2度目の表彰台を獲得すれば、ウォームアップ走行で今季4度目の1番手に進出した7番グリッドのアンドレア・イアンノーネは、10.947秒差の3位。2戦連続の転倒リタイアの流れを立ち切った。4番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、18.422秒差の4位。最高峰クラスで自己最高位を獲得すれば、9番グリッドのアレイシ・エスパルガロは、5位に入り、スズキでの最高位を獲得。10番グリッドのスコット・レディングは、インディペンデントチームライダー勢の最高位となる6位に進出。13番グリッドのポル・エスパルガロ、17番グリッドのミケーレ・ピロ、14番グリッドのエクトル・バルベラ、16番グリッドのステファン・ブラドルがトップ10入り。19番グリッドのアルバロ・バウティスタ、15番グリッドのユージン・ラバティ、20番グリッドのティト・ラバット、18番グリッドのヨニー・エルナンデェスが続き、12番グリッドのロリス・バスは、2ラップ目の1コーナーで今季4度目の転倒を喫した後、レースに復帰して、ポイント圏内の15位に進出。5番グリッドのカル・クラッチローと11番グリッドのブラドリー・スミスは、7番手と8番手走行中の8ラップ目、11コーナーで転倒を喫した後に復帰して16位と17位。3番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、6番手走行中の3ラップ目、2コーナーで今季初転倒を喫し、2014年9月の第14戦アラゴンGP以来となる転倒リタイア。8番グリッドのダニ・ペドロサは、4番手走行中の7ラップ目、1コーナーで転倒。前を走る6番グリッドのアンドレア・ドビツィオーゾに激突し、2人が転倒リタイアを喫した。チャンピオンシップは、総合1位のマルク・マルケスが25ポイントを加算して66ポイントに到達。総合4位のホルヘ・ロレンソは、21ポイント差の総合2位に浮上すれば、総合2位ハバレンティーン・ロッシは、33ポイント差の総合3位に後退した。次戦スペインGPは、3月2日から3日間のオフィシャルテストを実施したヘレス・サーキットで、22日に開幕、24日に決勝レースが行われる。マルク・マルケス(MotoGP 優勝)「今回のレースウイークの進み方にはとても満足しています。ここは大好きなサーキットの一つですが、わからない部分もいくつかあります。フロントタイヤをソフトで走ると決めたのも、レース前のことでした。最後はチームが僕にとてもいいアドバイスをしてくれました。ウォームアップでは感触がよくありませんでしたが、チームが調整してくれたことで、マシンの感触はとてもよくなりました。チームに感謝しています。また、ミシュランのテクニシャンにも感謝しています。最初の12〜15周は大丈夫だと教えてくれました。そのあとは状況に合わせる必要があると言われ、その通りになりました。オースティンでは4連勝となりました。すばらしいことです。また、優勝したあとのチームの喜び方が、すべてを物語っています。今年最初の3レースは、そのときの状況にうまく合わせることができたと思います」
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