LCR Honda IDEMITSUの中上貴晶は、土曜日に行われたロードレース世界選手権(MotoGP)第14戦日本GPのスプリントを17位でゴールした。予選18番手からスプリントに挑んだ中上貴晶は、オープニングラップで19番手と、スタート直後の第1コーナーの混雑でポジションを落とす厳しいスタートとなった。その後は、カル・クラッチロー(ヤマハ)を追走し、中盤にはアレイシ・エルパルガロ(アプリリア)がリタイア、さらにクラッチローをかわして17番手へとポジションを上げた。
しかし、金曜日から続いているバランスの問題が解消していないことから、思うようにペースを上げられず、13周のスプリントは17位でチェッカーを受けた。厳しい走りを強いられた中上貴晶だが、日曜日の決勝に向けて問題点をクリアにするために最後まで周回を重ねた。今大会LCR Honda CASTROLからレースに復帰したアレックス・リンスは、ケガの回復が十分ではないため、土曜日以降の走行をキャンセルした。代わりに出場したステファン・ブラドルは、予選20番手、スプリント20位だった。土曜日のセッションから日本GPに参加することになったブラドルは、最初の走行となった午前中のフリー走行(FP)2では、路面コンディションを確認し、予選とスプリント、そして日曜日の決勝に向けて周回を重ねた。ほぼぶっつけ本番となったFP2では、21台が参加して19番手。予選Q1では20番手だったが、着実に周回を重ねた。そしてスプリントでは、ベストを尽くし、ライバルたちと戦い20位でフィニッシュ。ブラドルにとっては満足できる結果ではないが、日曜日の決勝に向けて、多くのデータを収集した。中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)「小さなステップでしたが、フリー走行ではセットアップが着実に進み、マシンのフィーリングはよくなりました。しかし、スプリントでポイント圏内に入るのは難しい状況でした。ポテンシャルはあると思うので、明日の決勝では、日本のレースファンの前でいい結果を出したいです」ステファン・ブラドル(LCR Honda CASTROL)「ライダーは常にいい結果を望んでいるだけに、今日の結果はとても悔しいものでした。思うような走りができず、フラストレーションがたまりました。しかし、LCRのみんなと一緒にいるのはいつも楽しくて充実した時間を過ごすことができます。彼らをサポートするのはとても楽しいです。明日の決勝は厳しいと思いますが、ベストを尽くします」
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