2022年 MotoGP 第10戦ドイツGPの決勝レースが6月19日にザクセンリンクで行われ、ファビオ・クアルタラロが優勝した。気温35度、路面温度51度。週末で最も暑いドライコンディションの中、2番グリッドのファビオ・クアルタラロがホールショットを奪った後、一貫したラップを刻んで前戦カタルーニャGPに続き、2戦連続3勝目を挙げ、ヤマハに2009年以来13年ぶりとなる優勝をもたらした。
ドゥカティがザクセンリンクで初のダブルポディウム3番グリッドのヨハン・ザルコは4.939秒差の2位。2戦連続4度目の表彰台を獲得して、ドゥカティに2016年以来6年ぶりのポディウムをもたらすと6番グリッドのジャック・ミラーは、5ラップ目にロングラップペナルティを消化して4番手から7番手に後退したが、8.372秒差の3位。3戦ぶり3度目の表彰台獲得で、ドゥカティが当地で初めてダブルポディウムを獲得。7番グリッドのルカ・マリーニは、2戦連続の6位に進出した後、11.679秒差の5位。プレミアクラスでの自己最高位タイを獲得すれば、ウォームアップ走行で1番手に進出した8番グリッドのホルヘ・マルティンは13.164秒差の6位。5番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは自己最高位の8位。初めて新人勢の最高位に進出すると17番グリッドのエネア・バスティアニーニは10位。11番グリッドのマルコ・ベツェッキは11位。アプリリアがベストリザルト獲得4番グリッドのアレイシ・エスパルガロは、9.113秒差の4位。アプリリアが当地で最高位に進出すれば、9番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、4番手を走行中の18ラップ目に転倒を回避したが、その直後から失速してピットボックスに戻りリタイア。KTM4台がポイント圏内に進出15番グリッドのブラッド・ビンダーは15.405秒差の7位。14番グリッドのミゲール・オリベイラは19.750秒差の9位。22番グリッドのラウール・フェルナンデェスは自己最高位の12位。21番グリッドのレミー・ガードナーは今季4度目のポイント圏内となる15位。KTM4台がポイント圏内に揃って進出したのは2戦連続2度目。20番グリッドのフランコ・モルビデリは13位。19番グリッドのアンドレア・ドビツィオーソは14位。23番グリッドのダーリン・ビンダーは、5ラップ目の13コーナーで今季8度目の転倒。ホンダがザクセンリンクで初めてポイント逃す10番グリッドの中上貴晶は、10番手走行中の7ラップ目8コーナーで週末3度目、今季6度目の転倒。16番グリッドのアレックス・マルケスは、7ラップ目にピットボックスに戻りリタイア。フリー走行1の連続転倒で左の肋骨を負傷している13番グリッドのポル・エスパルガロは、23ラップ目にリタイアを決断。マルク・マルケスの代役を務めた18番グリッドのステファン・ブラドルは、今後の開発に必要となる完走を果たしたが16位。ホンダが当地で表彰台を獲得できなかったのは、2008年以来初めて。ポイントを獲得できなかったのは、当地が開催日程に復帰した1998年以降初めて。フランチェスコ・バグナイアが痛恨の転倒ポールポジションのフランチェスコ・バグナイアは、2番手走行中の4ラップ目1コーナーで今季8度目の転倒。2戦連続3度目の転倒リタイアを喫し、12番グリッドのジョアン・ミルは、13番手走行中の4ラップ目1コーナーで今季8度目の転倒を喫して4度目のリタイア。チャンピオンシップポイントリーダーのファビオ・クアルタラロは、25ポイントを加算。総合2位アレイシ・エスパルガロは13ポイントを稼いだが、22ポイント差から34ポイント差に拡大。総合4位ヨハン・ザルコは61ポイント差の3位に浮上した。TTアッセンサマーブレイク前となる次戦のTTアッセンは、来週末にTT・サーキット・アッセンで開催。6月26日に決勝レースが行われる。