Monster Energy Yamaha MotoGP、新たなライダー・ラインアップでスタートMonster Energy Yamaha MotoGPはモーターランド・アラゴンからミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリへ移動し、第14戦サンマリノGPに臨む。怪我の療養を続けていたフランコ・モルビデリが同チームから出場することとなり、かつてのチームメイト、ファビオ・クアルタラロと再びタッグを組む。
クアルタラロは第13戦終了時点で53ポイントをリードしてランキングトップをキープ。しかしランキングには必要以上にとらわれることなく、今回もまた、表彰台に上ることを目標としている。2019年には2位を獲得して表彰台に上った経験があるが、昨年は4位に留まった。一方のモルビデリにとってサンマリノGPは、2013年にMoto2でグランプリ初出場を果たした特別な大会。怪我の療養を終えてMonster Energy Yamaha MotoGPから出場することとなった今年は、より一層、重要な転機となるだろう。モルビデリは6月25日に手術を決断し、その後のリハビリテーション・プログラムを経て、ようやく今、レースへの復帰を果たす。この間にオランダGP、スティリアGP、オーストリアGP、イギリスGP、アラゴンGPを欠場しており、チャンピオンシップ・ポイントでは合計40ポイントのランキング17位となっている。ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリは1972年に建設され、1980年代から90年代にかけてイタリアGPのおもな開催地となってきた。2007年にはMotoGPの安全規制に沿って大幅な改修が行われ、全長4.2キロのなかに6つの左コーナーと10の右コーナーを持つ時計回りのコースとなった。同時に新たなシケインも設けられたことでレースの醍醐味を増している。PETRONAS Yamaha SRTのロッシ、新たなチームメイトを迎えて2連戦に臨むPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのバレンティーノ・ロッシは、アンドレア・ドビツィオーゾを新たにチームメイトに迎えることとなった。ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリはふたりのホーム・レースでもある。ミサノ・サーキットから10キロのところに住むロッシにとっては本当のホームコースであり、最高峰クラスのマシンに初めて乗り、以来、優勝3回、表彰台6回、ポールポジション1回を獲得してきた思い出の地でもある。前回のアラゴンGPは残念な結果に終わったが、今回こそは、地元ファンの目の前で好レースを見せたいところ。ロッシは第13戦終了時点で合計28ポイントのランキング21位となっている。一方、ファクトリー・チームへの移籍が決まったモルビデリに代わり今回から新たに加わることとなったドビツィオーゾは、約10ヵ月ぶりにグランプリに復帰し、シーズンの残り5戦を戦うこととなる。今回はマシンのスピードに慣れて勘を取り戻すことがおもな目標となるが、2017年に表彰台、2018年に優勝を果たしたこのホームコースでの復帰を非常に楽しみにしている。Monster Energy Yamaha MotoGPファビオ・クアルタラロ「前回のアラゴンGPには少しがっかりしましたが、それはおもに、フリープラクティスまでがとても順調だったからです。でも終わったことは仕方がありません。リードはときに減少し、そしてまた増加することもあるのです。ポイントのことは気にしていません。そして今週末もただ、ここで良いレースができるよう集中するだけです。ミサノは大好きなコースですし、今年は2回レースが行われるので楽しみです。いつものようにハードワークに励み、ベストを尽くします」フランコ・モルビデリ「今の正直な気持ちは、ファクトリーのM1に乗ることを、ただひたすら待ち望んでいるということです。とても長い間、ライディングから遠ざかっていたので、以前のようにチームとともに作業に取り組み、マシンに乗って周回を重ねていくことを心から願っています。さらには、今回のカムバックはとても特別な形で実現することとなりました。大好きなミサノで、ファクトリーの素晴らしいマシンを駆ることになったのです。再びレースに参加できることを本当に楽しみにしています」マッシモ・メレガリ(チームディレクター)「今週末のレースを非常に楽しみにしています。チーム全体がいつも、このミサノ・サーキットをエンジョイしており、ここを私たちのホームGPととらえています。大勢のファンに埋め尽くされたグランドスタンドは、とても素晴らしいものです。クアルタラロ選手もまたサンマリノGPを心待ちにしています。以前に一度、表彰台に上った経験があり、今年もいい仕事ができると確信しています。今回はまた、チームにとって非常に特別なものになります。モルビデリ選手が初めてチームに加わるのです。ようやく怪我から復帰し、パドックに戻ってきてくれることを非常にうれしく思っており、チームとしては、彼の新たな挑戦ができるだけスムーズに進むように全力で支えていきます。このように様々な意味で、この週末に期待しているのです。ここではテストもありますし、第16戦でまたレースが行われます。ウイーク初日の金曜日から好スタートを目指します」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamバレンティーノ・ロッシ「ミサノはホームGPというだけでなく、自宅からわずか10キロにある本当のホームコースです。初めてビッグバイクに乗った思い出の場所でもあり、あのときのフィーリングは生涯、忘れることはないでしょう。難しいコースですし、身体への負担も大きいのですが、本当に大好きで、いつもエンジョイできる場所なのです。アラゴンではフリープラクティスでコンスタントにいい走りを維持していましたが、予選と決勝ではその好調を再現することができませんでした。今回は良い展開を目指します」アンドレア・ドビツィオーゾ「今シーズンのMotoGPは非常にレベルが高く、大勢のタイムが接近しています。でも私はプレッシャーを感じることなく、このあとの5戦に臨みたいと思っています。マシンに慣れ、私自身のライディング・スタイルを適合させていくまでには少し時間がかかるでしょう。こうしたことは一晩で克服できるはずがありません。それでも今は、この5戦でどこまでできるか、とても楽しみにしています。順位については、目標は何もありません。大切なのはマシンを理解し、良いフィーリングを得られるようになることです。もしもトップ10に入れるとしたら、それは非常に素晴らしいことですが、焦らず様子を見ていきます。何よりMotoGPに復帰できることがうれしく、PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamでの初レースがホーム...
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