Moto3に参戦していたジェイソン・デュパスキエ(カーエキスパート・プルステルGP)が5月30日、予選での転倒後に搬送されたフィレンツェ市内のカレッギ病院で死亡した。19歳だった。第6戦イタリアGPの公式予選2の5ラップ目、9コーナーと10コーナーの間でジェイソン・デュパスキエは今季初転倒。レースディレクションは赤旗を提示。国際モーターサイクリズム連盟の医療介入車両が即時に駆け付け、安定した状態で医療ヘリコプターで搬送されたが、医療スタッフの努力にも関わらず、入院先の病院が死亡を発表した。
国際モーターサイクリズム連盟、国際ロードレーシングチーム連盟、モーターサイクルスポーツ製造者協会、ドルナスポーツはジェイソン・デュパスキエの家族、友人、所属チームのカーエキスパート・プルステルGPに深い哀悼の意を表した。ジェイソン・デュパスキエ2001年9月7日生まれ。スイスの首都ベルン近郊ビュル出身のジェイソン・デュパスキエは、モトクロスライダーだったフィリップ・デュパスキエの影響を受け、スーパーモタードでキャリアをスタートさせ、国内で複数のタイトルを獲得。2016年に隣国のドイツ自動車連盟が主催したNECチャンピオンシップでタイトルを獲得した後、2017年からMoto3™ジュニア世界選手権への参戦を開始。2018年の第2戦バレンシア大会で左脚の大腿骨を骨折したことから、初参戦を予定していたレッドブル・ルーキーズ・カップをキャンセルしたが、2019年には復帰してダブル参戦で経験を積む。2020年、ドイツのプルステルGPから参戦を開始。全戦で完走を果たすと、10月9日には契約を更新。参戦2年目の2021年は、開幕戦カタールGPで初めてのポイント圏内となる10位に進出。第4戦スペインGPで初のシングルフィニッシュとなる7位を獲得。第5戦フランスGPで5戦連続のポイント連取。参戦21戦目となった第6戦イタリアGP公式予選2の5ラップ目9コーナーで今季初転倒を喫したことから近郊の病院に搬送されたが死亡した。享年19歳。