2018 MotoGP 第4戦のスペインGPが、5月6日にヘレス・サーキットで開催された。ドゥカティ・チームのアンドレア・ドヴィツィオーゾとホルヘ・ロレンソは、ともにクラッシュしてリタイアとなった。予選4番手のロレンソは、ロケットスタートを切って第1コーナーでトップに躍り出ると、7周目にマルク・マルケス(ホンダ)にパスされるまでトップの座をキープ。
その後、17周目まで2番手を走行するが、翌周のターン6でダニ・ペドロサ(ホンダ)に衝突され、アウト側にいたチームメイトのドヴィツィオーゾも巻き込んでクラッシュ、そのまま両ライダーともにリタイアとなった。3列目からスタートしたドヴィツィオーゾは、素晴らしい追い上げを見せ、9周目には3番手に浮上。ロレンソを射程圏内に捉えて18周目でオーバーテイクを試みるが、ターン6でワイドに膨らんだところで、ロレンソとペドロサのクラッシュに巻き込まれた。第5戦のフランスGPは、5月18日~20日にルマン・サーキットで開催される。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) リタイア「本当に残念だ!良い面に目を向ければ、今日はマシンのフィーリングも良く、スピードもあったし、レース・マネージメントもうまく行っていた。後方からのスタートとなったが、うまく追い上げてペースを掴み、このレースで優勝したマルケスとほぼ同じペースで周回できていた。この点に関しては、本当に満足すべきだろう。しかし、最終的にノーポイントで終わってしまったことは、厳しい結果と言わざるを得ない。僕たちは手ごわいライバルとマシンを相手に戦っているので、そのままフィニッシュしていれば獲得できていた20ポイントを失ったことは大きい。アクシデントに関しては、その前の数ラップでホルヘをパスするために、限界ぎりぎりまでブレーキングを遅らせていたため、ターン6でワイドに膨らんで、ホルヘも少しアウトに膨らんだ。そこを、ダニが見逃さずにインを突いて入ってきた。結果としてダニがホルヘに衝突して、僕のマシンにヒットする形になってしまった」ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) リタイア「クラッシュに関しては本当に残念だ。なによりチャンピオンシップでフェアに戦っている3人のライダーが巻き込まれてしまった。このアクシデントに関しては、これ以上詳しく追及したいとは思っていない。これはレーシング・アクシデントで、不運としか言いようがない。ペドロサがハードにアタックしてきたことは確かだが、この件に関して誰かを非難するつもりはない。アンドレアとドゥカティにとっては、本当に残念な結果となってしまった。今日はロケットスタートを切って、素晴らしいレースをすることができたので、満足感はある。週末を通しての流れも非常に良かったと思う。このレースで、マシンの開発をさらに進めることができた。トップのマシンとは、まだ0.2~0.3秒程度の開きがあるが、僕たちは正しい道を歩んでいる」
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