2017年のMotoGP世界選手権がいよいよ開幕した。初戦のカタールGPは、3月26日、カクテルライトに照らし出されるロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された。ドゥカティチームのアンドレア・ドヴィツィオーゾは、数周にわたってレースをリード。レース後半は、ヴィニャーレス(マーベリック:ヤマハ)と激しいバトルを展開し、最終的にはヴィニャーレスから0.5秒遅れの2位でチェッカーを受けた。
ドヴィツィオーゾが開幕戦を2位でフィニッシュするのは、これが3年連続3回目である。レースは、天候の影響により45分遅れでスタート、レースラップ数は当初の22周から20周に短縮された。ドヴィツィオーゾは2列目からのスタート。6周目までに4番手から2番手にポジションを上げた。さらにラップリーダーのザルコ(ヨハン:ヤマハ)のクラッシュに乗じて首位を奪った。その後、ドヴィツィオーゾはマルケス(マルク:ホンダ)やヴィニャーレスのアタックを退けてトップの座を保っていたが、13周目にヴィニャーレスにオーバーテイクされるも、17周目に再逆転。するとヴィニャーレスもその翌周にドヴィツィオーゾをパスし、そのままチェッカーを受けた。このレースがドゥカティでの本格的なデビュー戦となるホルヘ・ロレンソは、タフなレースを強いられた。4列目からのスタートは上々だったが、オープニングラップのターン5で膨らみ、16番手まで順位を落とした。その後のロレンソは、トップグループと遜色ないタイムで周回し、ポジションを回復してレース半ばには9位を走行。しかし、残り6周時点でペースが落ち、11位でレースを終えた。アンドレア・ドヴィツィオーゾ(Ducati MotoGPチーム #04) 2位「リザルトには十分に満足している。今週末はチーム一丸となって良い仕事ができた。今日のコンディションでは、誰もが難しいレースを強いられる。だが、僕らは冷静に対応して、適切なレース・セットアップを確立させることができた。グリッドで戦略を変更して、リアをソフトタイヤに履き替えたのも正解だった。レース終盤はどうにかマーベリック(ヴィニャーレス)を抑えようとしたが、今日はあれ以上のパフォーマンスは無理だった」ホルヘ・ロレンソ(Ducati MotoGPチーム #99) 11位「あらゆる意味で、非常に複雑なレースだった。スタートは良かったが、オープニングラップでアウトに膨らんでしまい、大きくポジションを落とした。そのせいで追いかける展開を強いられた。それからのマシンフィールは良く、上位陣と変わらないペースで周回することができたが、終盤はタイヤのグリップが低下し、マシン制御にもかなり体力を消耗させられ、スローダウンするしかない状況だった。そのせいでトップ10フィニッシュを逃した。ドゥカティでのデビュー戦は思いどおりにはならなかったが、今日の結果を前向きにとらえたい。まだシーズンは始まったばかりだ。やるべき仕事は多いが、一つ一つしっかりとこなして行こうと思っている」
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