カル・クラッチローが、MotoGP 第11戦 チェコGPでキャリア通算98戦目で初優勝。所属するLCR・ホンダに2006年から参戦する最高峰クラスでの初優勝をもたらした。決勝レース直前、カル・クラッチローは、スターティンググリッド上でフロント、リアともにハードコンパウンドからハードコンパウンドにレインタイヤを履き替えることを決断。4列目10番グリッドから1ラップ目に15番手まで後退したが、16ラップ目、残り7ラップで1番手に浮上。
最高峰クラスでの英国人ライダーとしては、35年前の1981年8月16日、アンデルストープ・サーキットで開催された最終戦スウェーデンGPを制したレジェンドライダー、バリー・シーン以来となる優勝を飾った。「3週間前に息子が誕生した。その時が人生で最高の瞬間だったけど、初優勝は最高の気分だ。もちろん、レーシングキャリアにおいて最高の瞬間だ」とカル・クラッチローはコメント。「初優勝まで6年かかった。とても長い時間だったが、もう過去のことだ。こうしたレースはすでに何回かあったし、優勝できると信じていた。そして優勝してみると、本当にすばらしく最高の気分だ」「今日はグリッドでハードレインを選択することを決めた。しかし、最初の5周ほどは左側が温まらず、その左側を温めるために厳しい走りを要求された。しかし、次第に路面が乾き始め、自分のタイヤ選択が正しかったことを知った」「昨日のフリー走行で転倒し、マシンを全損しているので、チームとホンダに謝らなければならなかった。そして、夜遅くまでスタッフが働いてくれたおかげで、こうして優勝できたし、彼らに感謝しなければならない。これからも、こういうレースが来る日を願っている」関連:MotoGP 第11戦 チェコGP 結果:カル・クラッチローが初優勝