ケーシー・ストーナーが、MotoGP 第16戦 オーストラリアGPで今季11回目のポールポジションからライバルを圧倒する速さで今季9勝目を達成。残り2戦のシーズン終了を待たずに2011年シーズンのタイトルを獲得した。またホンダのコンストラクターズ・チャンピオンシップも確定。ホンダにとって、2006年以来5年ぶりのタイトル獲得となった。
この日は、総合2位のホルヘ・ロレンソ(ヤマハ)がウオームアップで転倒して決勝レースを欠場。そのため、ケーシー・ストーナーは6位以内に入れば自力でチャンピオンが決まるレースとなったが、オーストラリアGP5連勝達成という快挙で、タイトル獲得に華を添えた。ケーシー・ストーナー (MotoGP 優勝)「こんな結果を予想することはできませんでした。コンディションは厳しくて、レースは信じられないほど難しかったです。雨が降るんじゃないかと思っていたので、早めにリードを築こうと思っていました。でも本当に降ってくるかどうかは分かりませんでした。レース終盤の雨は、まるで雨の壁の中に入ったような感じでした。それまで雨の気配は全くありませんでしたが、最終コーナーに差しかかったときに雨が強くなりました。もう少しでコントロールを失うところでした。グラベルに飛び出しそうになりましたが、なんとかコントロールして後ろとのギャップをキープすることができました。その結果、ホームGPで優勝することができました。今大会では少し緊張していたので、今はほっとしています。今朝のホルヘ(ロレンソ)のアクシデントは本当に気の毒でした。彼はすばらしいライバルです。もし彼が今日のレースに出場していたら、このような結果にはならなかったと思います。手術がうまくいって、できるだけ早くレースに戻ってくることを願っています。今日は最高の一日になりました。チームとレプソル、そしてスポンサー、一年間一生懸命がんばってくれたすべての人に感謝したいです」伊東孝紳 (本田技研工業株式会社 代表取締役社長 )「ライダーズ・チャンピオンシップを獲得したケーシー・ストーナー選手に対し、まずおめでとう、そしてありがとうと伝えたいですね。シーズン開幕から常に期待に応え続けている実に頼もしいライダーです。また、彼をはじめライダー、スタッフなど関係者全員の頑張りにより、2006 年以来、実に 5 年ぶりに Hondaがコンストラクターズ・チャンピオンシップを獲得できたことを本当に嬉しく思っております。今年は東日本大震災があり、大変なシーズンとなっておりますが、この 2 つのタイトルを本日獲得できたのは、なによりも世界中のファンの皆様の変わらぬ熱い応援のおかげだと心から感謝しております」鈴木哲夫 (株式会社ホンダ・レーシング 代表取締役社長)「今回のコンストラクターズ・チャンピオンシップの獲得は、Hondaにとってちょうど 60 回目※となりますが、その現場に立ちあえたことを私は光栄に思います。1954 年に創始者の本田宗一郎がロードレース参戦宣言をして以来、最も革新的なマシンを生み出すために、常に技術開発に取り組んできた誇りある歴史が私どもにはございます。今回のチャンピオンシップの獲得は、すばらしいマシンを生み出すために常に技術の限界に挑戦し新たな手法を拡大してきた献身的なスタッフと、才能あふれるライダー全員による功績であり、彼らなしでは到底成し得なかったであろうと考えております。我々に対し惜しみない支援をいただいた全てのスポンサー様と、多大なるご協力をいただいた全てのお取引先に対し、感謝しております。最後にコンストラクターズ・チャンピオンシップを獲得したのは 5 年前ですが、HRC はさらに強くなって復活したことを誇りに思っております。 ケーシー・ストーナー選手、ダニ・ペドロサ選手、アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手、毎週休みなく頑張ってきたスタッフ、そして世界のファンの皆様全員に感謝の気持ちをお伝えいたします」
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