2023年のF1世界選手権 第7戦 F1モナコGPの決勝で11位からリタイアしたドライバーのコメント。今年のモナコGPは、後半に雨に見舞われたが、セーフティカーは出動しない珍しい展開となった。後方のドライバーはピット戦略で違いを生み出そうとしていたが、雨によってすべてがリセットされることになった。
11位:バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)「堅実なレースができたし、最大限の成果を得ることができたと思う。モナコで4つ順位を上げることができたのだから、決して悪い結果ではないし、その努力からポイントを得ることができなかったのは残念だ。雨はレースを混乱させるので少しは助けになったけど、重要な決断をしなければならなかったし、その判断はすべて正しかった。路面が濡れているところと乾いているところがあり、インターでも簡単ではなかったけど、誰よりも早くこのカードを使うことを選択し、その結果、順位を上げることができた。バルセロナでは、もっと速いコースで、僕たちのパッケージはもう少しうまく機能するはずなので、もっとクルマのパフォーマンスを引き出せると思う。楽しみにしている」12位:ニック・デ・フリース(アルファタウリ)「とても厳しい状況の中での難しいレースだった。雨が降り始める前のミディアムタイヤでの最初のスティントでは、ペースが大きく落ちた後に最後7周で急にスピードが回復したので、もう少しどうにかできたかもしれない。序盤でオスカー(ピアストリ/マクラーレン)を攻めすぎなければよかったかもしれないけど、手堅いレースができたと思う。インターミディエイトタイヤは最初は温まりが悪くグリップもなかったけど、レースはクリーンに進めることができた。難しいコンディションだったけど、ミスなく終えることができたので、満足している。トップ10入りに近い位置にいたことはポジティブだったし、この週末を通してチームと共によいマシンを作ることができたので、よかった点を次戦のバルセロナに活かしたいと思う」13位:周冠宇(アルファロメオ)「非常に難しいコンディションの中、良いレースをすることができたし、スタートした位置を考えると、自分たちが達成した前進には満足できる。1周目にピットインし、ハードタイヤ1セットでレースを終えるというアグレッシブな選択をした。そのときのペースはとても良く、雨が降り出す前に、よりフレッシュなタイヤで走るマシンを抑えながら、いくつか順位を上げることができた。雨がすべてをリセットしてくれたので、もう一度ストップして、本当に難しい状況に対処しなければならなかった。コースは本当にトリッキーで、どのコーナーでも追い出される可能性があり、とても注意しなければならなかった。最終的に6つポジションを上げることができたので、とても楽しかった。最も重要なのは、レースペースが良かったことで、今後、異なるコースや他のコンディションに対応するための良い指標となる」14位:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)「退屈だけどタフなレースだった。雨は楽しかったし、何かを生み出してくれたけど、思っていたほど結果を変えたり、状況を揺さぶったりすることはなかった。多くのドライバーがハードタイヤでスタートしたので、ちょっとしたトレイン状態となっていたけど、ハードタイヤはミディアムタイヤよりずっと良かった。基本的には、できるだけ早くハードタイヤを履きたいレースだった。僕たちはそれを少しでも我慢しようとしたし、ミディアムタイヤに大量のグレイニングがでていた。一時的にはペースが良かったけど、タイヤがオーバーヒートしてしまうと、それ以上何かをするのは難しかった」15位:角田裕毅(アルファタウリ)「特にドライコンディションではいいペースで走れて期待していたので、残念な結果になりました。雨が降り出し、ミディアムタイヤからインターミディエイトタイヤへピットストップを行うタイミングは完ぺきでした。しかし、週末を通して抱えていたブレーキの問題が雨の中で特に出てしまい、まるで助手席に乗っているかのようにコントロールするのが困難でした。ポイント獲得が見えていた分、僕もチームも悔しい結果になりました。改善点はまだありますが、この週末でポジティブな点はたくさんあったので、次戦のバルセロナへ気持ちを切り替えて進みたいと思います」16位:セルジオ・ペレス(レッドブル)「最近では記憶にないくらい最悪の週末だった。すべてが間違った方向へ進んでしまい、今日は自分が予選で犯した残念なミスの代償を支払うことになった。今日だけでなく、週末全体のパフォーマンスに心底落ち込んでいる。昨日が大きなダメージになることは分かっていた。最終的に25ポイントを失ってしまった。今日のコンディションはトリッキーで、雨が降り始めれば上手くいくかもしれないという希望もあったけれど、実際はそうならなかったので残念だ。昨日の時点で相当なダメージを負っていたので、違ったやり方ができたとは思えない。散々な週末だったので、とにかくこのレースから立ち直りたい。チャンピオン争いにはまだ望みを持っているけれど、再びノーポイントでレースを終えられないことは分かっているので、バルセロナでは通常の状態に戻れることを心から願っている。この先の数レースでパーフェクトなパフォーマンスを続ける必要があるし、一刻も早く優勝を掴み取らなければならない。数日後にまたレースが控えていることは嬉しい」17位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)「週末はあまり翌なかったけど、それでもレースは、さまざまなタイヤとコンディションでさまざまなステージを走り抜けることができて楽しかった。それを乗り越えて、とてもうまくやれたことを嬉しく思う。コースが空いているときは、ペースはかなりまともだったように感じるけど、レースのほとんどの間、いつものモナコのようにトラフィックにはまってしまった。僕たちが抱えていた問題のある程度はモナコ特有のものだったと感じているので、バルセロナではより良いポジションになれるとかなり期待しているし、それを楽しみにしている」18位:ローガン・サージェント(ウィリアムズ)「間違いなくタフな1戦だった。最初の10周ほどは順調だったけど、その後ミディアムタイヤのデグラデーションが激しくなった。ハードに履き替えても2~3周でパンクしてしまい、予選で使ったタイヤに交換するためにピットに入らなけれ...