F1モナコGPを主催するモナコ自動車クラブは、グリッドガールを禁止するというリバティメディアの決定に反発。今年5月のグランプリでグリッドガールを起用することで合意に至ったと述べた。今年、F1は、露出度の高い衣装を着た女性は“現代の社会規範にそぐわない”として、何十年にもわたって伝統的にF1グリッドに華を添えてきた“グリッドガール”を廃止することを発表。
これは主にフェミニスト団体からの苦情、社会問題となっている“女性蔑視”“セクハラ”対策への措置ではあるものの、これまでグリッドガールを務めてきた女性たちの“仕事を奪う”ことになる決定にモータースポーツ界だけでなく、スポーツ界全体を含めた世界的な論争へと広がった。代わりにF1は2018年のF1世界選手権からグリッドガールに代わってボードを持つ“グリッドキッズ”を起用。開幕戦オーストラリアGPでは子供たちがドライバーのネームボードの前に立った。しかし、5月のF1モナコGPでは例外となるようだ。ただし、モナコ自動車クラブは、グリッドガールがドライバーのネームボードを持たないことを受け入れたという。「リバティメディアとの関係は良好だ。彼らはモナコがスパやモンツァではないことを理解している」とACM会長のミシェル・ボエリは Monaco-Matin にコメント。「リバティメディアとは何も問題はない。グリッドガール問題を除けばね。彼女たちはグリッドにいる。ネームボードは持たないがね」「彼女たちは美しく、カメラは再び彼女たちを映すことになるだろう」