モナコ公国の大公アルベール2世は、フェラーリがリバティメディアの将来の戦略に不満を抱いてF1から撤退することになれば、F1は苦しむことになるだろうと懸念を示している。フェラーリは、2021年の新F1エンジンレギュレーションを始めとするリバティメディアが示す将来のF1の方向性に不満を抱いており、F1からの撤退も辞さないという強硬な姿勢をとっている。
アルベール2世は 「フェラーリとモナコはF1にとって2つの最も重要な要素だ。素晴らしい歴史があり、フェラーリの名前に纏わる神秘的雰囲気や成功がある」と Independent にコメント。「全体的なイメージ、赤いクルマの伝説、彼らが自動車の世界とレース自体にどのような意味を持っているか。彼らのいないF1はイメージできない」だが、アルベール2世は、F1の近代化を進めるリバティメディアのイニシアチブは歓迎すべき動きだと考えている。「F1はスポーツファンにとって魅力的であり続けなければならない。モーターレーシングファンだけでなく、より多くの人々に広がる可能性がある」とアルベール2世は語る。「ドライバーとチームにより多くの個人が繋がりを確立させる方法を考える必要がある。それを実現するのかソーシャルメディアやそれ以外の電子デバイスだけなのかどうかは私にはわからないがね」モナコでは伝統的なF1モナコGPだけでなく、フォーミュラEのラウンドも開催されている。現在、モナコePrixはF1レイアウトを短縮して開催されているが、2019年にはフルのF1レイアウトを使用することが検討されている。アルベール2世は、フォーミュラEを拡大するからといって、モナコのF1への情熱が冷めることはないと語る。「F1とフォーミュラEの両方のためのスペースがあると思う」とアルベール2世はコメント。「フォーミュラEは日常で使用するクルマにテクノロジーを適用できることが重要だ。F1は市販車を改善するためのテストフォーミュラのようなものだ」「もちろん、歴史的なフォーミュラに纏わる素晴らしいノルタルジアがある。それはモナコを紹介する歴史の非常に大きな一部だ」「数年かかるだろうが、フォーミュラEも徐々にライバルとなっていくだろう。ビッグネームがフォーミュラEに参戦すれば特にね」
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