2012年のF1モナコGPでも、安全性を重視してトンネルでのDRS使用は禁止される。昨年、F1ドライバー達は、プラクティスと予選でモナコのトンネルでDRSを使うことを競争された場合、危険な状況になる可能性があるとして、トンネルでのDRS使用に反対した。右回りのトンネル内は全開区間であり、DRS起動後にミスをしてコントロールを失った場合、出口にはごくわずかなランオフしかない。
昨年のレースでトンネルでのDRSを禁止するという決定はドライバーに歓迎された。そして、予選でのセルジオ・ペレスの事故後、さらに多くの安心を生んだ。セルジオ・ペレスは、予選Q3でトンネル出口のシケインでのブレーキングでコントロールを失ってクラッシュし、脳震盪を起こした。仮にトンネルでのDRS使用が許可されていた場合、セルジオ・ペレスはさらに10km/h速い状態でクラッシュしていた可能性があり、さらに大きな事故を招いていたかもしれない。セルジオ・ペレスの事故は、そのセクションの危険を強調し、FIAはポルティエの出口からシケインの終わりまでの区間でDRSの使用を制限することに合意した。またFIAは、今年もモナコのDRSゾーンは昨年同様メインストレートに設置した。