ミック・シューマッハは、現代のF1はフィールドが全体的に接近しているため、父親のミハエル・シューマッハのようなスタイルで自分の周りにチームを構築しても“大きな違いを生む”のは難しいと考えている。7回のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハは、フェラーリF1を勝利の道に戻すという期待とともにベネトンから1996年に移籍。だが、そこからチームとの初タイトルを獲得するまで5シーズンかかった。
一方、ハースF1でルーキーシーズンを終えたミック・シューマッハは、ドライバーがチームを前進させるきっかけになる可能性があるという同じようなシナリオは再び発生する可能性があるかどうかを質問された。ミック・シューマッハは、新しいレギュレーションによってさらに勢力図が拮抗することを望んでいるが、父親がレースをした時代よりもチームは分散していないことを考えれば、ドライバーが同じような違いを生み出すのは難しいと考えている。「将来、再びもっと簡単になることを願っている。コスト上限により、チームがより拮抗することを期待している」とミック・シューマッハはMotorsport-Magazinに語った。「最終的にはトップチームが依然として優位に立つと思うけど、ドライバーがそれをどの程度チャンピオンシップに変換できるかは常は疑問だ」「すべてが正しく、調和している必要がある。そして、そこから何かを生み出すことができるのは確かだ。もちろん、過去に起こったことと、今日起こっていることは2つの異なることだ」「もう実際にそれらを比較することはできない。以前は信頼性がかなり異なっていた。現在、フィールド全体が非常に圧縮されている」「フィールドの終わりにいる僕たちでさえ、トップカーからわずか2〜3秒の距離にいる。過去には、それは非常に異なっていた。ほんの一例だけど。1997年、ジャック・ヴィルヌーヴは、メルボルンの予選でそれでも2位だったチームメイトよりも1.5秒以上速かった」「今では違いは小さくなっている。すべてがはるかに完成されているので、ドライバーやチームはもはや大きな違いを生むことができない」
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