レッドブルの育成ドライバーであるダニエル・ティクトゥムは、ヨーロッパF3選手権のライバルであるミック・シューマッハの最近の上昇傾向に疑いの目を向けている。7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子ミック・シューマッハは、ニュルブルクリンクとレッドブル・リンクでの2ラウンドで6レース中5勝を挙げてチャンピオンシップの首位に立った。
プレマパワーでミック・シューマッハのチームメイトであるロバート・シュワルツマンも過去6戦でシューマッハと同じような速さをみせており、レッドブル・リンクでのレース3では優勝。二人は他のドライバーたちを寄せ付けない速さをみせている。来月のホッケンハイムでの最終ラウンドを前にミック・シューマッハに49ポイント差をつけられたダニエル・ティクトゥムは、シューマッハとシュワルツマンが他の3人のプレマパワーのドライバーよりも圧倒的に速いことを“興味深い”ことだとし、“F3パドックの多くの人々”が自分と同じ感情を抱いていると考えている。「誰かのことを指すつもりはないけど、正直、今週末はクルマにペースがなかった」とダニエル・ティクトゥムは自身のInstagramでコメント。「主にセットアップによって最後のレースではクルマは良くなったし、僕たちは7番手から4番手までかなり素早く順位を上げていた」「でも、トップ2と比較すれば、このグリッドの誰にもチャンスはなかった。他のチームメイトも良いドライバーだけど、彼らとは比較にならなかった」「彼らのペースを言い表すのは興味深いことだし、F3パドックの多くの人が同意すると確信している」「僕はいつものようにベストを尽くして努力したよ! いつものようにチームのハードワークに感謝している」「まだ終わってはいないし、出来る限りベストな形で最終ラウンドに臨むつもりだ」この発言はソーシャルメディアで反発を受けた。ダニエル・ティクトゥムは、プレマパワーがミック・シューマッハとロバート・シュワルツマンに違法なクルマを用意していると考えているわけではないと釈明しつつも、自分がF3のタイトルを失う危機に直面しているのは“シューマッハという苗字ではない”ためだと発言して火に油を注いだ。「僕はミックのことを心からリスペクトしているし、彼は過去数年で多くのことに対処してきた」とダニエル・ティクトゥムはコメント。「単純にそれがどこから来ているのかと思っているだけで、決して違法だと言っているわけではない」「まだ学ばなければならない教訓があることを感謝しているよ! それは否定できない。みんなは全員のデータをコース上で見ているわけではないので、リアルなストーリーはわからない」「でも、残念ながら、僕の姓はシューマッハではないので、勝ち目のない戦いを戦っている」
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