F1メキシコGPは新たな3年契約を締結。新たに『F1メキシコシティGP』として2022年までエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されることが決定した。F1メキシコGPは2015年に復活して以降、非常に人気の高いレースとなっているが、契約は今シーズン末までとなっており、主催者はまだリバティ・メディアと2020年以降の新しい契約に同意に至っていなかった。
F1メキシコGPは今シーズン限りで契約が満了となっているが、2018年の政権交代により、メキシコ政府はこれ以上公的資金を支払わないことを発表しており、2020年以降のグランプリ継続が危ぶまれていた。しかし、グランプリ主催者は、メキシコシティの助力を受けてF1と新契約に合意。民間投資を生かす形でさらに3年間のF1カレンダー存続を実現した。今回の新契約でイベントのタイトルは『F1メキシコシティGP』に改名され、メキシコシティ政府の支援を強調する形となる。F1会長兼CEOのチェイス・キャリーは「F1メキシコGPを開催するメキシコシティと少なくとも2022年までパートナーシップを更新できたことを嬉しく思う」とコメント。「2015年にチャンピオンシップカレンダーに戻って以来、このイベントは、メキシコだけでなく、世界中の人々やファンから常に驚くほど人気があった。この証拠として、レースプロモーターが4年以上連続で最高のイベントでFIA賞を受賞し、4年間で130万人以上の観客がグランプリに来場している。また、グランプリは都市の重要な経済的推進力であり、観光の中心地としての地位を強化している。F1がメキシコで継続することを実現するするために、市長、ククラウディア・シェインバウム、およびメキシコシティ政府全体に感謝したい」クラウディア・シェインバウム市長は「メキシコシティでのF1開催がさらに3年間続くことになりました。これは公的資金を使わない新たな財政モデルを通した初の事例です。これまでは連邦政府がイベント開催にあたって支払いに協力していました」 とコメント。「メキシコシティ政府が仲介役になることで信頼を生み、この国際的なイベントをもたらすのに必要な民間投資を増大させることになるでしょう。チケット価格はこれまでの年と同じ金額を継続する予定です」