メルセデス・ベンツは、「メルセデスAMG GT」を発表し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて8日(金)より注文受付を開始した。「モータースポーツこそが技術力の優位性を何よりも端的に示す」、この確固たる信念に基づき、AMG(エーエムジー)は1967年に誕生。その名は、創立者のハンス・ヴェルナー・アウフレヒト(Aufrecht)、パートナーのエバハルト・メルヒャー(Melcher)、アウフレヒトの出生地グローザスパッハ(Grossaspach)の頭文字から取られている。
当初はメルセデス・ベンツの市販車をベースに独自の改良を施したレーシングマシンを製造し、数々のレースにおいて輝かしい成績をおさめてきた。1988年からはメルセデス・ベンツと本格的なパートナーシップを組み、中核となるモータースポーツ活動を通して培ったレーシングカーテクノロジーとメルセデス・ベンツの最先端技術を結集し、メルセデスのハイパフォーマンスモデルの開発とエンジンの生産を行っている。今回、「メルセデスAMG GT」の導入を機に、メルセデス・ベンツブランドの傘の下で「究極のハイパフォーマンス」を追求するブランドとして、「メルセデスAMG」ブランドをローンチ。「究極のエクスクルーシブ性」を追求する「メルセデス・マイバッハ」とならび、メルセデス・ベンツの両極の「究極」を担うことになる。「メルセデスAMG GT」は、「SLS AMG」に続く、メルセデスAMG社による完全自社開発スポーツカー第2弾。“Handcrafted by Racers.“をスローガンに掲げ、何よりもスポーツカーを愛する人のために、モータースポーツを心から愛する者たちが創り上げた。専用に新開発されたAMG4.0リッターV8直噴ツインターボエンジンは、徹底した軽量化やドライサンプ潤滑システムによる低重心化、また2基のターボチャージャーをV8エンジンのVバンク内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトがもたらすコンパクト化と吸気経路の最適化など、メルセデスAMGが持つテクノロジーが詰まったエンジン。アルミニウムを中心とする素材を適材適所に配置することで、軽量でありながら非常に高い強度を実現したアルミニウムスペースフレームを採用。さらにフロントミッドシップエンジンとトランスアクスルレイアウトのトランスミッションにより、理想的な47:53の前後重量配分を実現した。一方、メルセデスの安全運転支援システム「レーダーセーフティ」や350リッター(VDA方式)の十分な容量を確保したラゲッジルームなど、スポーツカーでありながら日常の快適性と高い安全性も実現している。価格は「メルセデス AMG GT」が1580万円(税込み)、「メルセデスAMG GT S」が1840万円(税込み)。なお、「メルセデスAMG GT S」の発売は5月中旬、「メルセデスAMG GT」の発売は9月以降を予定している。
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