メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは、今年のナンバー3のマシンで苦戦しているドライバーが、7度のワールドチャンピオンを獲得し、数々の記録を樹立したミハエル・シューマッハでなければ解雇されただろうと認めた。ミハエル・シューマッハの現在のパフォーマンスレベルの別人だったら残留させるかと質問されたロス・ブラウンは「正直、残留させないだろう」とコメント。
「だが、我々はミハエルを知っている。ミハエルにはドライビングやチームとの協力など、多くのドライバーに比べて多くの才能を持っている分野があるので、これで終わりというわけではないことはわかっている」「チームはミハエルの貢献方法にとても満足している。彼がルーキーだったら、進歩の余地があるかどうか自問していたことだろう。ミハエルならば、それがあることがわかっている」またロス・ブラウンは、シューマッハが再び引退しようとしており、2011年は経営陣に加わる可能性があるという報道を否定した。「そのような選択肢について彼と話したことはない」「彼はバランスのとれた家庭生活を持つ、非常に知的な人物だ。彼が本当にそうしたいのかどうかわからない」「チーム代表に、マシンをドライブしているときのようなアドレナリンやラッシュは得られない。1日10時間〜12時間仕事をする。それが彼を満足させたりモチベーションを与えたりするとは思わない」メルセデスGP内、特にロス・ブラウンとノルベルト・ハウグの間で不満があるが、ブラウンはあきらめるつもりはないと主張した。「もちろん、私はいつか引退するが、今のような状況のなかではなく、成功しているときに引退したい」「このような噂が流れるのは悲しいことだ。だが、はっきりさせておこう。我々の誰も今年のパフォーマンスに満足していないし、もちろんメルセデスも我々がいつどのように進歩するのか知りたがっている」「しかし、勝つことがどれくらい重要かを教えてもらう必要はない。ブラックリーとメルセデスのエンジンファクトリーとの関係はまだ改善できるだろう。メルセデスはあらゆる提案に対してとてもオープンだ」「だから、現時点では何の問題もない。今後、我々が進歩できないようなら、問題にだろう」ブラウンとシューマッハにとって2011年が期限になるのかと質問されたロス・ブラウンは「来年は早すぎるだろう。このチームを気に入っている。我々は多くのことを一緒に乗り越えてきた。不明確な状況で私がチームを離れることはない」