メルセデスのカスタマーチームであるマクラーレン、ウィリアムズ、アルピーヌは、開幕戦オーストラリアGP(メルボルン)に向けてパフォーマンス向上版のパワーユニットを受け取る見通しだ。バーレーンで行われたプレシーズンテストでは、メルセデスが“二本立て”の戦略を採用していたことが明らかになっている。
テストでは“安全仕様”を供給テスト期間中、メルセデスのカスタマーチームであるマクラーレン、ウィリアムズ、アルピーヌには、信頼性を重視した“セーフティ寄り”の仕様が供給されていた。一方でワークスチームのメルセデスは、3月1日に予定されている最終ホモロゲーションを見据え、よりアグレッシブなパフォーマンス重視の実験的仕様を走らせていたとされる。実際にテストではメルセデスが信頼性面でいくつかのトラブルに見舞われ、とりわけアンドレア・キミ・アントネッリの走行中にはパワーユニット関連の問題が発生していた。メルボルンでは最終仕様に統一開幕戦メルボルンでは、メルセデスがホモロゲーションする“最終仕様”のパワーユニットがカスタマーチームにも供給される見込みであり、マクラーレン、ウィリアムズ、アルピーヌはテスト時よりもパフォーマンス面で一段階上の状態でシーズンを迎えることになる。マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、このメルセデスの戦略を高く評価している。「今回のテストで我々が使用したパワーユニットは、極めて信頼性が高く、我々が計画していたすべてのテストを完遂することを可能にしてくれた。さらに、パワーユニット、シャシー、そしてドライバーの相互作用についても学ぶことができた」「パワーユニットメーカーにとっても、シャシー面だけでなく非常に集中的で厳しいプログラムだったと思う。しかし重要なのは、開幕戦に向けて正しい仕様が利用可能であることだ」メルセデスはホモロゲーション期限直前までパフォーマンスの最適化を進めつつ、カスタマーには確実な走行距離を優先させるという分業体制を敷いていた形だ。その“本命仕様”がメルボルンで初披露されることになる。