メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、F1で再びトップに返り咲くために、チームとしてアップグレードを絶え間なく提供していく計画であることを明らかにした。メルセデスは、ここ数週間、数ヶ月間、W15でようやく正しいトラックに乗ったと宣言してきたが、、カナダGPでは、ジョージ・ラッセルがチームにとって20レースぶりのポールポジションを獲得して、その期待に応えた。
だが、ラッセルは19か月ぶりの優勝を果たすことができず、その過程でいくつかのミスを犯し、彼とチームの努力を台無しにしてしまった。しかし、アリソンによると、最近行われた数々のアップグレード後のマシンのパフォーマンスを目の当たりにして「大きな幸福感のうねり」があったという。しかし、“逃した勝利”という感覚もあった。アリソンは「ほんの少し、勝利を収める可能性があったかもしれない。どんなに頑張っても、それを頭から追い出すことはできない」と語った。「しかし、主な感想は、この車がまた一歩前進したことへの喜びだ。初めて、我々が素晴らしい競争力を持っていると主張できる週末だった。そして、これから訪れるより良いことの予兆かもしれない」ジル・ビルヌーヴ・サーキットは特殊な形状をしているため、他のトラックにも通用するかどうかについては、F1がヨーロッパに戻り、バルセロナ、オーストリア、イギリスの3連戦を行う際に直面する試練となるだろう。あまり浮かれ過ぎないように気をつけながら、アリソンは次のように述べた。「我々が施した変更は間違いなくこのマシンをより優れたマシンにしている。それは我々が行くすべてのサーキットで言えることだ」「モントリオールのサーキットは、おそらくこのクルマを今後のレースで我々が本来持っているよりも少し速く見せただろう。 競争力は増しているだろうが、トップに立つことはないだろう」「なぜなら、次のトラックは、熱いアスファルト、より速いコーナリングスピードなど、マシンの厳しいテストになるからだ」しかし、メルセデスは現在、正しい方向性でクルマの開発を進めている。アリソンは、パフォーマンスをさらに向上させ、最終的にはレッドブル、マクラーレン、フェラーリを追い抜き、追い越すための積極的な開発方針を確認した。「しかし、それはそれとして、我々に何が待ち受けているのかも分かっている」とアリソンは語った。「また、マシンをさらに改良するために何を計画しているのかも分かっている。我々の課題は、他チームが追いつけないペースでアップグレードの改良を続けていくことだ」「そのために、今後数週間、数か月にわたって皆が努力を積み重ね、モントリオールでの週末、あるいはそれ以上のパフォーマンスを、今後我々ちが走るどんなトラックでも発揮できるようマシンを改良していく」
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