メルセデスF1チームのテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは、F1アメリカGPに向けたフロアのアップグレードは、チームが2024年に向けて「正しい道w歩んでいるか」を証明するものになると語った。メルセデスは今年も「ゼロポッド」コンセプトを維持することを選択したが、5月のモナコGPで改良型マシンを導入し、その哲学を放棄したが、ローンチ仕様のマシンのアーキテクチャに制約され続け、未勝利が続いていることを認めている。
ルイス・ハミルトンは先月、メルセデスが2023年に1レースを除いて全勝したレッドブルに追いつくには、これまでで「最大の6か月の開発」が必要だと宣言した。現在、メルセデスはコンストラクターズ選手権で2位につけているものの、今年、2つのエンジン・カスタマーのどちらにも遅れをとっている。アストンマーティンの初期の勢いは消えたが、マクラーレンはシーズン中盤の大量のアップグレード以来好調を維持し、過去2戦でダブル表彰台を記録した。アリソンは、メルセデスが今年ライバルと同じ進歩を遂げていないことを認めているが、チームがその欠陥を修正する道を切り開いたと楽観視している。「今年のチャンピオンシップでは、マクラーレンが達成した目覚ましい進歩ほどのものは遂げたとは言えないが、それでも我々はシーズンを通じて道筋を描いており、それは何を正す必要があるのか非常に明確なアイデアを与えてくれた」とアリソンはカタールで語った。「そのため、来年はとても楽しみで、非常にエキサイティングで、今年のこの時期は実際に非常に楽しいものになる」アリソンは今年初め、チーフテクニカルオフィサーのポジションに移ったマイク・エリオットと役割を交換し、メルセデスのチームの中でより実践的なポジションに戻った。コンストラクターズランキングで現在フェラーリに保っている23ポイントのアドバンテージを守るため、メルセデスは次戦オースティンでフロアのアップグレードを登場させる予定だ。しかしアリソンは、このアップグレードは即座のパフォーマンス向上を求めるのではなく、チームが上位復帰への正しい道を歩んでいるかどうかを見極めるために行われると主張している。「大規模なアップグレードという意味でいえば、変更されたフロアを導入する」とアリソンは明らかにした。「そしてうまくいけば、それが我々に少しのラップタイムをもたらし、常に利益をもたらすことを願っている」「でも、僕らが正しい道を歩んでいるかどうかの判断材料になるから、役に立つことがほとんどだ。だが、ラップタイムという点では小さいだろう」