メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフは、F1のグリッドに11番目のチームが加わることは、スポーツの安全性にかかわることだと考えている。今年初め、FIA(国際自動車連盟)は新規F1チームの正式な手続きを開始し、6月末に締め切った。F1は2017年から10チーム体制となっており、既存のチームの多くは、年末の収益分配がどうなるかという懸念から、この数字以上の拡大には消極的だ。
2つの有名な団体として、アンドレッティ・グローバルとハイテック・グランプリがF1参戦を申請していることが知られている。ヴォルフは、グリッド上の新規F1チームに対する自分の見方は「ほとんど変わっていない」と述べ、パドックに別のチームを投入するロジスティックスに疑問を抱いている。「誰が申請し、またどのような提案がなされているのか、我々にはまったく見えていない」とヴォルフは語った。「すべての関係者(主にFIAとFOM)がこのような新規参入を決定し、その提案がF1にとって有益かどうかを評価すると思う」「マーケティングや関心の点で、それが我々に何をもたらすのか、そして、彼らはその導入を検討したいかどうか。我々の立場は非常に明確だった。チームを買うということでだ」「しかし、ご存知のとおり、11番目のチームは多くの影響を及ぼす。予選セッションを見ると、すでにゴーカートトラックにいるようなものだ」ここシルバーストンではハリウッド関係者を収容できるが、他のサーキットではそれができない」ヴォルフは「サッカーの国内選手権であれ、チャンピオンズリーグであれ、NBA、NFL、NHLであれ、『チームと私も参加します、私を賞金基金の一員にしてくれて本当にありがとう』といえる状況が可能な成熟したスポーツリーグは世界には存在しない」 近年、NHLがチーム数を増やしたことについて問われると、ヴォルフ氏は「すべてのステークホルダーが合意しているからだ」と断言した。「NHLがチーム数を増やしたのは、私はそれをよく知っているが、関係者全員がそう決めたからです」とヴォルフは語った。「過去にも、F1が破産してチームを失う危機に瀕していたときに、そうしたことがある」「チームの数を増やしても、誰も文句を言わなかった。それどころか、我々はチーム数を増やす必要があると感じていた」「我々は10チームをグリッドに並べ、1チームも失わないようにする必要があると感じていた。つまり、この2つの要因は、NHLと現状では大きく異なる」
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