メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンが移籍やF1引退を決断した場合、シーズン終了後の離脱を相殺するための「プランB」はないと語った。ハミルトンとメルセデスの現在の契約は今年末で切れる。2023年シーズンの開幕を前に、ヴォルフはハミルトンの在籍期間延長をめぐり、ハミルトンと話し合いを開始したことを明らかにした。
しかし、その後、両者は話し合いを再開していないため、2024年の協力関係については不透明な部分がある。それでも、ヴォルフは、ハミルトンが今年限りで引退することになった場合に備えて、代替案を練ることに時間をかけてはいない。「ナイーブに聞こえるかもしれないが、プランAがまだ私のお気に入りのプランだとしたら、プランBを考えるのは本当に苦労している」とトト・ヴォルフはMotorsportに語った。「他のドライバーとは話したくない。チームにいるドライバーには満足しているからだ。それは確かだ。現時点では、プランBはない。それはルイスだ」ヴォルフはハミルトンが2023年末にグリッドを離れる可能性は低いと確信しているが、その可能性を完全に除外しているわけではない。しかし、メルセデスの代表は、ハミルトンが移籍を決めたとしても、チームから孤立することはないだろうと考えている。「彼は十分に早い段階で我々に伝えてくれると思う」とヴォルフは付け加えた。「ルイスが『これ以上できない。明日ここを出る』と言うとは思っていない」「彼は常にチームに対する責任を感じているはずだ。彼はチームを放っておかないだろう。ドライバーは常に決断を下すことができるが、彼は我々を失望させることはなかった」「でも、自分が他の人にとって魅力的なチームだと信じているなら、解決策を見つけることができると思う」交渉のテーブルの反対側では、ハミルトンは将来的にメルセデスでレースを続けるつもりであることをあらゆる角度から示している。「このチームを愛しているし、このチームで僕と一緒に旅をしてくれたみんなにとても感謝している」と38歳のハミルトンは先月ジェッダで語った。「自分が他の場所にいることは想像できないし、自分が辞めるとは思っていない」「でも、それが僕に多くのものを与えているとは言い難い。そこにいって何度もTシャツを買ってきたしね!」「でも、我慢して、チームと協力して、いいところまで持っていこうと思っている。今言えることはそれだけだ。僕どこにも行かない」
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