F1の既存のパワーユニットメーカーが、2026年のF1レギュレーション変更に向けて優位性を保持するのではないかとの懸念が浮上している。F1は、現在使用されているターボハイブリッドの次世代に目を向けており、先月FIAモータースポーツ世界評議会によって新しいF1パワーユニット規制が評決された。
2026年のF1パワーユニット規則で鍵となるのは、将来のメーカーの参入への障壁を下げるために、コスト上限の導入とハイブリッド要素の簡素化だ。すでにアウディがF1への参戦意向を発表している一方で、ポルシェもグリッドへの復帰を熱望している。レッドブルとの提携の可能性はここ数週間で消滅した。新しいF1パワーユニット規制は、新しいメーカーと既存メーカーの両方を平等な競争の場に置くための白紙の状態を提供することを目的としている。F1パワーユニットが2026年に公認されるためには、メーカーはそれ以前からレギュレーションを遵守していなければならない。しかし、内燃エンジンの仕様に対する技術的な変更は、当初の計画から後退し、既存のメーカーが優位性を維持できるのではないかという懸念が残った。だが、メルセデス AMG ハイパフォーマンス パワートレインの責任者であるハイウェル トーマスによるとそうではない。「キャリーオーバーに関しては、内燃エンジンの非競争的な部分がある」とハイウェル・トーマスは説明する。「寸法、使用できる材料の技術に関してのその部分の規制はかなり厳しい。そして、それらは我々が現在レースをしているものと非常によく一致している」「そのような技術分野では大きなキャリーオーバーがあるが、実際にはキャリーオーバーではない。なぜなら、コンポーネントは現在の規制に非常に近いものだが、まったく同じではないからだ」「燃焼エンジンは、競技的なものとと非競技的なものの半分に分かれている。非競争の半分は非常に似ているが、完全に引き継がれるわけではない」
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