メルセデスF1のトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンが、2022年F1第3戦オーストラリアグランプリの初日の状況について語った。ポーパシング(ポーポイズ現象)が現在のメルセデスF1が抱えているメインの問題だが、アルバート・パークではタイヤの熱入れができないことによるグリップ不足という問題が加わっている。
気温が下がった午後のFP2セッションでは、ジョージ・ラッセルが11番手、ルイス・ハミルトンが13番手とメルセデスF1はトップ10圏外で一日を終えている。「ここではタイヤの温度を上げるのが難しい。それが一晩で取り組む必要のある大きなことだ」とアンドリュー・ショブリンはコメント。「最初のセッションでは、午後のセッションの涼しいコンディションよりも明らかに競争力があり、車から見たデータは、十分に熱が入っていないという事実を裏付けている。それを改善できれば、かなりのグリップを見つけることは可能だが、現時点では、ドライバーがより速いコーナーでスピードをキャリーする自信がなく、そして、そのスピードが我々が切実に必要としている温度を生成するという悪循環に陥っている」「したがって、全体的には簡単な一日ではなかったが、今年はそれに慣れている。 セットアップでどちらの方向に進めることができるかについてはすでにいくつかのアイデアがあり、それらの変更をよりよく理解するためにブラックリーで一晩かけて多くの作業を行っていくので、一晩で前に進むことができることを願っている」