メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンのF1エンジンを交換したのは、劣化に対する懸念であることを明らかにした。メルセデスF1は、F1ブラジルGPのフリー走行1回目の開始直後に、ルイス・ハミルトンがシーズン5基目のF1エンジンを投入し、5グリッド降格ペナルティを受けることを確認した。
前戦F1メキシコGPで、F1タイトルのライバルであるマックス・フェルスタッペンに敗れて19ポイント差をつけられているルイス・ハミルトンにとって、残り4レースでさらに劣勢に立たされることになる。メルセデスはここ数ヶ月、F1エンジンの信頼性に苦しんでおり、ルイス・ハミルトンのチームメイトで6基目を投入しているバルテリ・ボッタス、そして、メルセデスのカスタマーチームはドライバーは全員が最近のレースでペナルティを科せられている。F1ブラジルGPのフリー走行1回目を終えた後、トト・ヴォルグは、エンジンの劣化が交換を促したと説明した。「我々はその方がより多くのポイントを獲得できると感じている」とトト・ヴォルフは語った。「エンジンが劣化している。シーズン終了までにパワーは低下し続けるだろうし、その理由はまだ分かっておらず、我々はそれが忍び寄るのを見ていることしかできない」ルイス・ハミルトンは、第16戦F1トルコGPで4基目のエンジンを投入しているが、今回のエンジン交換後に残っているエンジンは2基だけであることを確認した。「過去数年間で1,000kmを超えると、エンジンが一定量のキロワットで劣化することが分かった」とトト・ヴォルフは説明した。「現在の劣化は過去数年の平均をはるかに上回っており、それは週末から週末へと増加していくだけだ」「したがって、エンジンを使い続ければ、サウジアラビアとアブダビでは確実に競争力がなくなるだろう」ルイス・ハミルトンは土曜日のスプリント予選を終えたポジションから5グリッド降格となる。だが、トップで終えれば、3点のボーナスポイントを獲得できる。トト・ヴォルフは、スプリント予選の週末にグリッドペナルティを受けることが、ルイス・ハミルトンとメルセデスF1に“チャンス”がもたらされることを期待していると語る。「明らかにサウジアラビアも良い機会のように見えるが、我々はそれまでにモーターはより多くのパワーを失うだろうと考えている」とトト・ヴォルフは語った。「したがって、我々のシミュレーションの観点から、エンジンを交換するには適切な場所だ」
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