メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、スプリント予選で“深刻なリスク”を冒すドライバーなどおらず、現在のスプリントレースのフォーマットをF1にほとんどメリットをもたらさないと考えている。F1は、モンツァで開催されたF1イタリアGPで2回目のスプリント予選をトライアルしたが、最初の数コーナーを除いては行列レースとなり、ファンのためにほとんどエンターテインメントを生み出さなかった。
トト・ヴォルフは、トップ3にポイントが付与される以外にほとんどインセンティブはないため、ほとんどのドライバーが30分のスプリントレースで“深刻なリスク”を冒して決勝のスターティングポジションを危険に晒す傾向はないと考えている。「まず第一に、誰もが混乱している」とトト・ヴォルフは語る。「現時点でのスプリントレース形式は、誰も深刻なリスクを冒さないため、あまりメリットがないと思う」。「付与されるポイントは少なすぎるし、10位まで全員にポイントが与えられる日曜日のグランプリを妥協するリスクに見合うだけの価値はない」「我々が目にしたのは、ストレートスポードが非常に似ていること、ターン1とターン2でさえれもリスクを冒さないことの組み合わせでオーバーテイクが困難だったことだ」トト・ヴォルフは、スプリント予選が2022年も実施されるべきかどうかは確信は持てないが、F1がそういったアイデアを試すのに正しかったと語る。「ブラジルでもう一度試してみようと思う。何かが変わるかどうか見てみよう」とトト・ヴォルフは語る。「だが、価値のある実験であり、私にとっては、これは個人的な意見、またはここにいる私のエンジニアの意見だが、魚でも肉でもない」「スプリントレースは試してみる価値があったと思う。それを継続するかどうかは分からない」F1のマネージングディレクターであるロス・ブラウンは、土曜日の午後のレースを、ポイントは提供されるが、日曜日のグリッドでの結果とは関係ないスタンドアロンのイベントにするというアイデアを提示している。マクラーレンのランドノリスは、2つのレースを分離することで土曜日のショーを実際に改善できると考えている。「実際の日曜日のレースとは別にして、クラッシュの恐れを取り除ければ、おそらくもう少しリスクを冒しせるかもしれない。実際には日曜日に影響を与えないようにすれば、少なくとももう少し物事を揺るがす可能性がある」とランド・ノリスは語った。「でも、僕たちがモンツァにいて、それがもう少しレーストラックであることを考れば、ファンにとって最もエキサイティングなレースだったとは思わない。それが僕たちがそれをしている理由の全体的なポイントだと思う」
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