メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、F1アゼルバイジャンGPの悲惨なリスタートについてルイス・ハミルトンを責めることはできなかった。週末のほとんどで苦戦を強いられたルイス・ハミルトンだが、決勝でははるかに快適に見えるレッドブル・ホンダに勝負を挑み、マックス・フェルスタッペンが突然のパンクでリタイアした後には、タイトル争いに大きなダメージを与えられるポジションにいた。
デブリが取り除かれた後の2周レースのスタンディングでのリスタートで、ルイス・ハミルトンは事実上のポールシッターのセルジオ・ペレスの後ろで2番手からスタートした。2度目のライトオフの前に、ルイス・ハミルトンはチーム無線で『これはマラソンであって短距離走ではない』と警告し、もっと大きな視点でタイトルを念頭に置いて、2周レースにどのようにアプローチするかについて言及していた。しかし、最終的にルイス・ハミルトンはその言葉を実行しなかった。“ブレーキマジック”ボタンを誤って押してしまったことで、ブレーキがオーバーヒートし、1コーナーで止まり切れずにエスケープに逃れ、最終的に15位でフィニッシュ。ハミルトンとフェルスタッペンの両方をノーポンイントで終えることになった。メルセデスがブレーキマジックと呼ぶシステムは、後輪のハイブリッドブレーキをカットし、油圧ブレーキをフロントに移動。こうすることで、フロントブレーキとリアブレーキの両方がよりウォームアップのために使用される。しかし、このセットアップで強くブレーキをかけようとすると、フロントがロックされやすくなる。ほとんどの人にとって、ルイス・ハミルトンのミスのように見えたが、トト・ヴォルフはその評価に同意していない。「いいや、ミスと呼ぶことはできない」とトト・ヴォルフは Sky Sports F1 に語った。「セルジオ(ペレス)に襲いかかったとき、我々は同じ手順を行った。彼はボタンに触れ、ブレーキのバランスが変わってしまった」「ブレーキバランスがかなり前に出て、明らかにマシンが止まらなくなった」ルイス・ハミルトンのブレーキについて質問されたトト・ヴォルフは「あれが問題だったとは思っていない。もっと単純だったと思う・・・どうやって言えばいいか・・・指の問題だ」もっと全般的なメルセデスF1のストリートサーキットにおける継続的なペースの問題について「モナコとここでは、我々は競争力のあるマシンがなかった。それだけだ」とトト・ヴォルフは勝った。「我々には根本的な問題があり、タイヤにとってハッピーなウィンドウにクルマを入れることができていない」「我々は欠点を知っており、シンプルに克服しなければならないギャップがあることも知っていいる。だが、このチームは非常に強くて、怒っていることは間違いない。我々はその怒りをポジティブな形に変えて戻ってくるつもりだ」 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿