メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、前戦F1エミリア・ロマーニャGPを終えて両方のチャンピオンシップをリードしているのは“怪我の功名”だと認める。ルイス・ハミルトンがコースアウトしてバリアに接触してフロントウイングを破損させてグラベルから抜け出すのに苦戦した直後、バルテリ・ボッタスがメルセデス育成のジョージ・ラッセルとのクラッシュでW12を大破させてリタイアするなど、メルセデスF1にとってはトラブル満載のレースとなった。
皮肉なことに、ボッタス/ラッセルのクラッシュによって引き起こされた赤旗中断によって、ルイス・ハミルトンはグラベルを脱出して周回遅れを取り戻し、9番手からのリスタートから挽回して2位表彰台でレースを終えた。さらに最終周でファステストラップを記録したおかげで、ルイス・ハミルトンは1ポイントのリードでドライバーズ選手権の首位を守ってイモラを後にした。「イモラはクレイジーなレースだったし、記憶に残るようなグランプリだった。アップダウンが激しく、ポイントをまったく獲得できないと感じた瞬間もあった」とトト・ヴォルフは語る。「バルテリの恐ろしい事故の失望から、ルイスのスリル満載の挽回の走りまで、感情のジェットコースターだった」「我々がライバル与えた機会を彼らは最大化できなかったので、両方のチャンピオンシップをリードして離れることは、怪我も功名のように感じられた。それは我々がこれから直面するシーズンがいかに困難で、F1で物事がどれほど早く好転するかを証明するだけだ」戦いの次の舞台はF1ポルトガルGP。昨年、カレンダーに戻ったとき、メルセデスは1-2フィニッシュを成し遂げた。トト・ヴォルフは、アルガルベ・サーキットでもレッドブル・ホンダが手強い相手であると予想するが、それだけでなく、マクラーレンとフェラーリにも目を光らせている。「昨年はポルティマオでの最初のレースだった。エキサイティングで起伏のあるトラックであり、2020年にいくつかの素晴らしいレースを生み出した。予選とオープニングラップでタイヤを適切に機能させるのは簡単ではないことも分かった」とトト・ヴォルフは語る。「まだ誰にとってもかなり新しいサーキットだ。それは物事を面白くするはずだし、我々が週末を通して学ぶこを意味する」「またレッドブルとの接戦になると思うし、マクラーレンとフェラーリも絡んでくる可能性がある。だから、ポルトガルで物事がどのように展開するか見てみよう」
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