FIA(国際自動車連盟)は、次戦F1ベルギーGPに先立って“予選モード”を禁止する計画を進めている。この動きはメルセデスの圧倒的な強いに歯止めをかけるための対策だと考えられているが、誰もそれが成功するとは考えていない。実際、メルセデスは予選モードを使用していない段階で、レッドブル・ホンダに対して約1秒の差をつけている。
元F1ドライバーのJ.J.レートは「誰もが他よりもメルセデスが痛手を受けると話している」と Iltalehti にコメント。「だが、あのマシンがどれほど速いかを見れば、それはエンジンだけが原因ではないことを認めなければならないだろう」逆に予選で追加のパワーを使わないことは、その分をレースに回せることを意味する。メルセデスF1のチーム代表であるトト・ヴォルフも“パーティーモード”を禁止するというF1の目論見は裏目に出る可能性があると語る。「いわゆるパーティーモードは予選で使用できるものであり、我々にとっては素晴らしいものだ。だが、それが使用できなくなった場合、我々はレースでより多くのパワーを使えることになる」とトト・ヴォルフは傾向する。「我々がパワーを失うことについて心配していないというルイスの意見に同意する」トト・ヴォルフは、現在のパワーユニットは“信じられないほど洗練”されており、予選モードの禁止についてFIAは“より簡単”に監視することができるだろうと語り、なぜそのようなことをしようとしているかは理解していると語る。「いつも最速のマシンを遅くしようとするものだし、スポーツの文脈でそれを行わなければならない」とトト・ヴォルフは Kronen Zeitung に語った。「しかし、我々サイドとしては、予選で使えなくということは、レースでエンジンをさらにパワフルにできることを意味する」F1レースディレクターのマイケル・マシはFIAが予選モードの禁止を推し進めていることを確認した。「我々のエンジニアは膨大な量の準備作業を行っており、パワーユニットの製造元にも相談している」とマイケル・マシはバルセロナで語った。「だから、我々は完全な自信を持っており、スパでのレース前にそのような技術的指令を発行するつもりだ」
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