メルセデスの親会社であるダイムラーのケレニウス会長は、2021年のセバスチャン・ベッテルのメルセデスF1加入の可能性を除外。2021年もルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのラインナップを継続することを示唆した。4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルは、今シーズン限りでフェラーリF1の離脱が決定。ドイツ人であるベッテルは、メルセデスF1でルイス・ハミルトンと“ドリームタッグ”を組むことが期待とともに報じられている。
だが、5月のフェラーリF1離脱のニュース以降、メルセデスF1は、セバスチャン・ベッテルは選択肢ではあるが、現行ドライバーおよび育成ドライバーの起用を優先するために真剣な検討事項ではないと語っている。先週、オーストリアでの2020年シーズンの開幕前にセバスチャン・ベッテルの件について改めて質問されたメルセデスF1のチーム代表トト・ヴォルフは「彼は素晴らしい男だし、彼を検討しないわけにはいかない。だが、我々の優先事項はルイスとボッタスであり、彼らとの契約を延長できることを心から望んでいる」と BBC 5 Live に語った。数日後、オラ・ケレニウス会長は、セバスチャン・ベッテルが2021年にメルセデスF1に加入することはないと完全に否定した。ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスのどちらかがチームを去る場合には、育成ドライバーであるジョージ・ラッセルが有力候補だと述べた。「我々の2人のドライバーと続けることになる」とオラ・ケレニウスは Sky Deutschland にコメント。セバスチャン・ベッテルに関しては「ドイツのファンにとって非常に刺激的な考えであることは理解できる」とコメント。「だが、我々にはすでにルイスとヴァルテリという最高レベルでパフォーマンスする2人のトップドライバーがいる」「我々は現在の2人のドライバーたちを支持する」最近では、メルセデスF1のチーム代表であるオラ・ケレニウスの発言により、セバスチャン・ベッテルのメルセデスF1加入は線は完全に消えたといってもいいだろう。また、先週末、オラ・ケレニウスはF1オーストリアGPの会場を訪れ、FIのCEOであるチェイス・キャリー、およびFIA会長のジャン・トッドと面談し、2021年以降のコンコルド協定を話し合ったとされている。すなわち、撤退が噂されていたメルセデスF1だが、2021年以降も継続する意思があると考えられる。チェイス・キャリーは「まもなくすべて調印できるだろう。うまくいっている」と Sky Deutschland に語った。一方、セバスチャン・ベッテルについては、メルセデスF1が起用を否定したものの、すべてのドアが閉まったというわけではないようだ。Sky Deutschland によると、レーシング・ポイントF1のチーム代表オトマー・サフナウアーは、2021年にアストンマーティンにブランド変更した際のドライバーラインナップからセバスチャン・ベッテルを除外してはいないと述べている。ルノーF1も選択肢としては残っているものの、すでにフェルナンド・アロンソと契約を結び、7月8日(水)にも正式に発表されると報じられている。スペインのMovister+ のジャーナリストを務めるノエミ・デ・ミゲルは「ルノーは、水曜日に2021年に誰がオコンのチームメイトとして加入するかを発表すると噂されている。シリル・アビテブール(チーム代表)は15年来のベテランメカニックにそれがすでに一緒に働いたことがある人物だと伝えたと言われている」とTwitterに投稿。セバスチャン・ベッテルは、自分がまだ何をしたいかを決めていないと語る。「先のことについては自分と自分の将来のために正しい決断をしたいと思っている。僕は非常に競争力があると思っているし、スポーツで多くのことを成し遂げてきた。モチベーションはあるし、もっと達成したいと思っている」とセバスチャン・ベッテルは語る。「そのためには正しいパッケージ、周りに適切な人々が周りに必要だ。それが今は僕が探しているものだ。適切な機会があれば、答えは非常に明確だ。そうでない場合は、おそらく他の何かを探す必要があるだろう」