メルセデスGPは、2010年のドライバーとしてニコ・ロズルグを起用することを正式発表した。メルセデスは、ブラウンGPの株式を買収。2010年からメルセデスGPと名前を変えて参戦する。ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンがチームを離脱し、メルセデスGPは来年オールドイツ人ドライバーで参戦するとみられており、ニコ・ロズベルグのウィリアムズを離脱した当初からメルセデス移籍が確実とみられていた。
8歳でカートを始めたにニコ・ロズベルグは、1997年から2000年までMBM team (the talent support programme of Mercedes-Benz McLaren)でレースをしていた。このチームでロズベルグは、現マクラーレンのルイス・ハミルトンとチームを組んでいた。ニコ・ロズベルグのチームメイトには、ニック・ハイドフェルドが予想されているが、今回は発表されなかった。ニコ・ロズベルグ「2010年にメルセデスと再始動するシルバーアローの一員になれることを本当に嬉しく思っている。F1の他のいかなるブランドであっても、モータースポーツでこんなに長く成功した伝統を振り返ることはできない。新しいメルセデス・チームのためにドライブして、ロス・ブラウンと働けることを非常に誇りに思っている。これまで以上にモチベーションは高いし、新しいシルバーアローをテストして、2010年3月14日にバーレーンで行われる新しいシーズンでの開幕戦が待ちきれない」ロス・ブラウン (メルセデスGP チーム代表)「メルセデス・チームにニコを迎えることができたことを嬉しく思っているし、彼と働くのを非常に楽しみにしている。ニコには素晴らしい才能があるし、F1で4年間の経験を積んでいる。初めからチームに価値ある貢献ができるドライバーだ。私は彼の父親であるケケと彼のF1キャリアの間働いてきた。ニコが彼の道に続くのを見ることは素晴らしいことだ。2009年はニコのF1でのベストシーズンだったし、来年メルセデスで我々と成長し続けることを楽しみにしている」ノルベルト・ハウグ (メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長)「私はレーシングカートでルイス・ハミルトンと一緒にニコを見ていたし、その後DTMプログラムのサポートプログラムでも見てきた。彼が子供の頃から知っている。彼がレースドライバーとして進むことは早くから明らかだったし、ウィリアムズで4年間過ごしたあと、彼がメルセデスのドライバーの一人になることを嬉しく思っている。我々のラインナップにニコのような優秀で好意的なドライバーがいることは、我々の再始動をさらに素晴らしいものにしてくれる。ニコにはポジティブな野心があるし、我々にも野心がある。一緒に多くのことを成し遂げたと思っている。彼と働くことを本当に楽しみにしている」