メルセデスF1が、シーズン再開前にシルバーストンでプライベートテストを実施することが明らかになった。新型コロナウイルスの感染拡大によって中断されていた2020年のF1世界選手権だが、今週、7月5日にオーストリアで2020年シーズンを再開することを発表。F1ドライバーは、7月3日の金曜フリー走行でプレシーズンテストから実に126日にぶりにF1マシンを走らせることになる。
メルセデスは6月9日(火)と6月10日(水)の2日間シルバーストン・サーキットを抑えており、2年落ちのメルセデスのF1マシン『W09』でルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスに走行機会を与える。初日はボッタス、2日目はハミルトンが走行を担当し、テストは非公開で行われる。メルセデスF1のスタッフは、ピットストップ練習を含めたレース週末のシミュレーションを実施。また、ソーシャルディスタンスを保ち、フェイスマスクなどの保護具を着用するなど、新型コロナウイルスの感染拡大のために設けられた安全ガイドラインに基づいた作業を経験する。メルセデスF1は「我々がレースに戻った際に誰もが安全に過ごせるようにプロトコルを実行する」と語った。ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスは、イギリスで入国者への14日間の検疫措置が義務付けられる6月8日以前にチームに合流し、ブラックリーのファクトリーでシミュレーター作業を含めた準備を行う。F1では、現行マシンを使用したプライベートテストは認められていないが、2年以上前の旧型マシンであれば、デモンストレーション用タイヤでの走行が許されている。