メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、メルセデスとして2021年移行にルイス・ハミルトンに現状以上のお金を支払うことができないことを示唆している。6回のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、メルセデスとの現行契約が今シーズン末で失効する。噂ではハミルトンが年間7000万ドル(約75億円)の給与を要求しているとされているが、両者ともその噂を否定している。
「当然ながら、すべてのドライバーが良い契約を交渉しようとするものだ」とトト・ヴォルフは Bild am Sonntag に語った。「しかし、2つの理由から、今後の交渉において金銭が決定的な要因とはならない。まず、ルイスは我々がダイムラー・ファミリーの主要な変革プロセスを経ていることを知っている。自動車業界全体で困難な時期であり、我々は電化に向かっている。第二にルイスにとっては速いマシンを手に入れ、世界選手権で勝つための最良のツールを手に入れることの方がはるかに重要だ」F1のスポーティングディレクターであるロス・ブラウンは、最近の規則の安定性によって今年のF1よりも実力が拮抗したシーズンを楽しめるはずであると述べている。その発言について質問されたトト・ヴォルフは「彼がそう信じているなら、なぜ彼は2021年にルールを変更したのだろうか?」とトト・ヴォルフはコメント。「常に安定したレギュレーションの方がいいというのが我々の視点でした。なぜなら、それが我々の優位性を維持するからではなく、ルールが同じままであるほどチームがより拮抗する。それはまさにロスが言っていることだ」。しかし、F1レギュレーションは間違いなく変化しており、メルセデスの支配が終了するかもしれないという提案を促している。「ほとんどの場合、チームの重要な部分が崩壊するため、我々が過ごしてきたような時代は終わる。だが、現時点ではそうなるとは思っていない」とトト・ヴォルフは主張した。
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